「算数が苦手」と言われたら…家庭でできるサポートのポイントをご紹介
公開日:2026.02.18
最終更新日:2026.02.17
この記事は5065文字です。
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お子さまが「算数が苦手」と言ったら、どうサポートしますか?
算数というと計算を連想しがちですが、計算だけではなく、他にも原因があるかもしれません。

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目次
算数を苦手に感じる原因

子どもが「算数が苦手」と感じる背景には、単に計算力の不足だけでなく、文章題の理解や図形のイメージ、考える力の未発達など、さまざまな要因が隠れています。
小さなつまずきを見逃すとやる気の低下にもつながります。

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計算はできるのに文章題になるとつまずく
「足し算や引き算はできるのに、文章題になると止まってしまう…」と悩む親御さんは多くいらっしゃいます。
子どもは計算のルールを覚えても、それを日常のことばで書かれた文章に置き換えるのが苦手なことがあります。
例えば「りんごを3個買って、さらに2個もらいました。合計はいくつ?」と聞かれると、計算自体はシンプルなのに、問題の意味をつかむのに時間がかかるのです。
「足すのか、引くのか」という状況を問題を通じて聞かれると、子どもは計算よりもその場面がどういう状況なのかを理解するのに苦労しているのです。
文章題が苦手な背景には、国語的な読解力や想像力も関わってきます。
図形や空間認識が苦手
算数の中でも特に差が出やすいのが「図形」です。
平面図形や立体図形を頭の中で思い浮かべる力は、子どもによって得意・不得意が大きく分かれます。
例えば「正方形を切って三角形が2つできる」と説明されても、子どもはすぐに理解できないことがあります。
手で形を作ったり、図解して見せたりしても、「わからない」と首をかしげることもあります。
これは子どもの頭の中で図形をイメージする力がまだ育っていないためです。
経験や遊びの中で平面図形や立体図形に触れることが少ないと、どうしても図形が苦手になりやすいのです。
考える力がまだ十分育っていない
「なぜそうなるのか」を自分で考える力は、年齢や経験とともに少しずつ育っていきます。
ですが、算数の問題はときにその発達を追い越して出題されます。
「どうしてこれを足すの?」「なぜ引くの?」と親が聞くと、子どもは「だってそう書いてあるから」と答えることがありませんか?
これは、考える習慣がまだ身についていない証拠です。
子どもにとっては「とりあえず計算する」が精一杯です。深く考えるより先に、計算を当てはめて答えを出すことに必死なのです。
計算ミスが多い
算数が苦手という子のなかには、実は理解できているのに“ケアレスミス”で点数を落としてしまうタイプもいます。
「きちんと見直しなさい」とつい言いたくなりますよね。
子どもにとっては注意して取り組んでいるつもりでも、焦りや集中力の途切れが原因でミスをしてしまうことがあります。
例えば、「7+5は12でしょ?」と尋ねると、「あ、本当だ…」と気づくことがあります。
このように、計算はできているのに、答えを書く際に数字を間違えたり、繰り上がりを忘れたりする単純なミスが発生しています。
小さなつまずきが積み重なっている

算数は積み上げの教科です。
昨日の「わからない」を放っておくと、今日の授業でもっと分からなくなり、それがどんどん積み重なっていきます。
「ここはわからないけど、まあいいや」で済ませた部分が、あとで大きな壁となって立ちはだかります。
子どもが「もう算数いやだ!」と口にする背景には、過去の小さなつまずきがそのまま残っていることが多いのです。
算数に対する興味がわかない・やる気が出ない
「ゲームは夢中なのに、算数は全然やりたがらない…」と悩む保護者も多いでしょう。
子どもにとって算数が「楽しくないもの」だと感じてしまうと、どうしてもやる気は出ません。
例えば「これを終わらせたら、おやつが食べられるよ」と声をかけても、「やりたくない」と首を振られることもありますよね。
これは算数そのものへの興味がわかないからです。
勉強が嫌いなのではなく、「数字」や「問題文」が子どもにとって退屈に映っている可能性があります。
算数にも考える力が必要


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特に中学受験では、知識があることを前提として、応用力 や発想力を試す問題が増えています。
子どもが苦手意識を持たないためにも、この「考える力」の重要性を親が理解しておきましょう。
「なぜそうなるのか?」を考える力がないと応用問題でつまずきやすい
算数はただの暗記では解けません。
特に文章題や応用問題では「なぜこの式になるのか」を自分で考える力が求められます。
手順を丸暗記しても、少し形を変えられた問題に出会うとすぐに止まってしまいます。
考える力とは、答えを出すまでの道筋を自分でたどる力のことです。
この力が弱いと、ちょっとした応用でも「わからない」となってしまうのです。
中学受験では「考える力」を問う問題が増えている
近年の中学受験では、単なる計算力だけでなく、思考力や読解力を問う問題が増えています。
「この図形を折りたたむとどうなるでしょう」「ある数の規則性を見つけなさい」などの問題は、計算スピードではなく、柔軟な発想力や論理的に考える力が求められます。
親が「ちゃんと計算できるから大丈夫」と安心していても、受験の現場では“考える算数”が重視されるのです。
苦手意識をなくすためにできること


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読解力を育てる声かけや、買い物や時計を使った算数遊び、無理なく続けられる計算トレーニングなど、家庭でできる取り組みはたくさんあります。
親子で一緒に楽しむ気持ちを大切にしましょう。
読解力を鍛える
文章問題を解くためには、算数的なスキルだけでなく、読解力も大切です。
読解力を鍛えるには読書をすることも効果的ですが、家庭学習で算数の問題を解くときに問題文を一緒に読むこともおすすめです。
読んだ後は、子どもに内容を自分の言葉で説明させる練習を行います。
「この問題、何を聞いているのかな?」「ここはどんな意味だと思う?」というような質問を通じて、子ども自身に考えさせることが大切です。
このような対話を繰り返すことで、子どもは問題文を正確に理解し、それに基づいて論理的に考える力を養うことができます。
また、子どもが文章を読む際の理解力を高めることは、数学だけでなく他の教科においても役立つスキルとなります。
日常で算数を意識した声かけをする
算数は机の上だけのものではありません。
日常生活の中で数字を意識させることで、算数がより身近なものとして感じられるようになります。
例えば、「ジュースが150円で、2本買ったら合計はいくら?」「あと5分でご飯だよ。時計の長い針がどこにきたら食べる時間かな?」などの日常的な会話は、計算力だけでなく時間感覚やお金の扱いについて学ぶ良いきっかけになります。
日常の中で数字に触れると、子どもは「算数って生活に役に立つんだ」と実感しやすくなります。
計算トレーニングを取り入れる
基本的な計算は繰り返しすることで定着します。
短い時間でも毎日トレーニングを続けることが効果的です。
最近は、子ども向けの計算アプリやゲーム感覚のドリルも豊富です。
日常の遊びと掛け合わせることでも楽しく取り組むことができます。
大切なのは「イヤイヤやらせる」より「楽しいからやる」環境をつくることです。
考える力を育てる「算数的思考力講座」

算数的思考力講座では、どのような問題に直面しても、深く考え抜いて解決する力を養成していきます。
基礎となる計算力を伸ばし、その土台をもとに、より高度な思考力問題に挑戦します。
計算トレーニングでは、整数の計算から単位換算や割合計算など、約40のカテゴリの計算問題でパターンを習得し、反復により速度の向上を目指します。
算数的思考力問題では、計算や公式にあてはめて解答するだけでなく、さまざまな角度から問題解決への道筋を考え抜く力を養います。
達成感を感じる演出や効果音、アバター等のゲーミフィケーションの要素を取り入れており、楽しく成果を伸ばせます。 ぜひお近くの導入教室で体験してみてください。
総合的な思考力を身につけ
算数・数学が得意に
こんな小学生におすすめ!
- 算数や数学の文章問題を得意にしたい
- 図や表のある問題に取り組みたい
- 成果を実感しながらトレーニングしたい
- 計算の速度を向上させたい
まとめ
子どもの「算数が苦手…」の理由は様々
家庭でできる工夫を取り入れてみましょう!
- 算数が苦手になる理由は計算力不足以外も隠れている
- 中学受験では「考える算数」が重要視されている
- 苦手克服には楽しく続けられるトレーニングが効果的
子どもが「算数が苦手」と言い出したとき、それは単なる計算の問題だけではなく、文章の理解力や図形のイメージ力、そして「考える力」など、多くの場合、複数の要因が関わっています。 小さなつまずきを放置せず、日常生活に算数を取り入れながら、親子で一緒に「なぜ?」を考える習慣を持つことが、苦手克服への第一歩です。

監修
安田 哲
一般社団法人 日本速読解力協会 理事
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。



