算数にも思考力が必要!?日常で育てていくためにできること

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算数では従来の計算力だけでなく、論理的に考える力「思考力」を伸ばすことも必要とされています。
算数に必要となる思考力は、子どもたちの日常生活でも重要な要素となります。

今回は、算数にも必要な思考力について紹介します!

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算数に必要な思考力とは

算数に思考力は必要?

算数といえば計算力を思い浮かべる方も多いと思います。
算数を学ぶ上で思考力が必要かどうかは、疑問に感じる点かもしれません。

しかし、近年の教育現場では、思考力は算数においても重要な力として注目されています。
従来のように計算式をそのまま覚えるだけではなく、問題の背景を理解し、状況を分析しながら適切な解を導き出す力が求められています。

今の算数に必要なのは計算力・暗記力だけではない

昔から算数というと計算力や公式の暗記が重視されてきました。

しかし、現代の学びではそれだけでは不十分とされています。
計算や暗記は基礎として必要ですが、それを活用して新しい問題に取り組む応用力や、筋道を立てて考える力が非常に重要になっています。
特に中学受験では、計算するだけでなく、思考力が試される問題が増えており、ただの暗記ではたちうちできないケースが多くなっています。

思考力とは論理的に考える力

算数における思考力とは、論理的に物事を考える力のことです。
一見ばらばらに見える情報を整理し、法則やルールを見つけながら答えを導き出す力ともいえます。

文章題を解くときには数字や言葉の意味を理解し、それらを論理的に組み合わせて解答する必要があります。
そのため、子どもたちが数字や図形に親しむだけでなく、それを活用して考える練習を積むことが大切です。

算数に必要な思考力を育てるには

基礎・基本を身につける

算数で思考力を育てるためには、まず基礎的な知識とスキルをしっかりと身につけることが大切です。

たとえば、簡単な計算や公式の理解といった基本の習得は、思考力を伸ばす上での土台となります。
特に、計算ミスが多いと正しい思考に至る過程が妨げられることがあります。
そのため、基礎が確実に身についていることは非常に重要です。

また、数字や図形の関係性を理解することも算数における思考力を伸ばすための鍵となります。
これらの力を効率よく育てるために、家庭ではお子さんと一緒に毎日少しずつ反復練習を行ったり、知育アプリなどを活用したりすることが効果的です。

「まずは自分で考える」というクセをつける

算数に必要な思考力を伸ばすためには、「まずは自分で考える」という習慣をつけることが大切です。
「わからないから」とすぐに答えや解説を頼らず、自分で問題に向き合い考え抜く時間を設けることで、思考力がしだいに鍛えられていきます。
このプロセスを繰り返すことで、少しずつ論理的に解を導き出す力が身につきます。

たとえば、日常の中で子どもに「どうしてこうなるのかな?」と問いかける機会を設けてみましょう。
一見些細なことでも、考えるきっかけを与えることが重要です。
また、算数の問題を解く際にいくつかの解き方を試させるのも効果的です。
これにより、柔軟な思考が身につき、幅広い応用力へとつながります。

特に中学受験では、単純な計算や暗記だけでは対応できない問題が増えています。
そのため、「考えるクセ」を幼少期から培うことが、高学年以降の学力向上にも大きく寄与するでしょう。

深く考え抜いて解決する力を育む

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日常の中で思考力を育てるには

身の回りのことを算数で考えてみる

日常生活の中には、算数に関連する場面がたくさんあります。
たとえば、スーパーでの買い物では、合計金額を計算したり割引後の価格を考えたりすることができ、算数を応用した思考力を養うことができます。
また、料理で計量する時も、分数や割合を考えるよい機会です。

このように身の回りの出来事を通して「これってどうなるんだろう?」と考え、算数的な視点で物事を捉える習慣をつけることで、思考力を日々の生活の中で自然と鍛えていくことができます。

答えがなかなか出ないおもちゃやゲームで遊ぶ

子どもにとって楽しい体験を通じて思考力を育てるには、考えるプロセスが重視されるおもちゃやゲームの活用が効果的です。
たとえば、パズルやブロック遊びでは、特定の形を作るために試行錯誤する過程で、論理的思考が促されます。
また、ボードゲームや知育系アプリを活用することもおすすめです。
特に、算数に基づいた問題解決型のアプリや、戦略を練ることが必要なおもちゃでは、ただ答えを導くだけでなく、自分で考えるプロセスを重視する経験を積むことができます。

こうした遊びを通じて「どのように考えればいいのか」という思考を楽しみながら学べるのがポイントです。

なぜ思考力を求められるようになったのか

文部科学省が「自分で考える力を伸ばす」ことを提唱している

近年、文部科学省は子どもたちの「自分で考える力」を育成する必要性を強く提唱しています。
この背景には、変化の激しい社会やグローバル化による課題が挙げられます。

一方的に知識を教え込まれるだけでは、将来複雑な問題に対応する力を身につけることができません。
そのため、知識を活用し、論理的に考える「思考力」が教育で重視されるようになったのです。

特に算数においては計算力のみならず、問題を解決するプロセスを考えたり、論理的に答えを導き出したりする力が必要とされています。
「なぜこの答えになるのか」「どうやって解けばよいのか」というプロセスに焦点を当てることで、深い学びを促し、算数をただの計算作業にとどめないことが今の教育方針に組み込まれているのです。

中学受験の出題傾向が変化している

中学受験の算数問題の傾向にも大きな変化が見られます。

これまでの受験では、公式を覚えて単純に適用すれば答えが出せるような問題が多く出題されていました。
しかし、近年では、公式だけでは対応できない応用問題や複数の考え方を組み合わせることが求められる問題が増えています。
この傾向は、単なる記憶力重視から思考力重視へと教育がシフトしているということがわかります。

こうした出題傾向の変化は、子どもたちが自分で考える力を試される場が多くなってきたことを示しています。
特に算数では「問題を解くための柔軟な発想力」や「複数の解法を模索する力」が求められ、論理的な思考力や判断力が重要視されています。
日ごろから思考力を鍛える習慣を持っておくことが、子どもたちが中学受験やその後の学びにおいて大きく役立つでしょう。

考える力を育む「算数的思考力講座」

「算数的思考力講座」では、基礎となる計算力をトレーニングし、すばやく正確に処理できる力を身につけていきます。
その上で、思考問題の基本パターンを習得しながら、どのような問題に直面しても、深く考え抜いて解決する力を養成していきます。

こんな方におすすめ

  • 算数や数学の文章問題を得意にしたい
  • 図や表のある問題に取り組みたい
  • 成果を実感しながらトレーニングしたい

算数的思考力トレーニングには1000問以上の文章・図表問題を搭載。
計算や公式にあてはめて解答するだけでなく、さまざまな角度から問題解決への道筋を考え抜く力を養います。
統計的な資料やデータを読み取る力、論理的に思考し、アウトプットする力を鍛えます。

計算トレーニングでは約40のカテゴリの計算問題でパターンを習得し、反復により速度を向上。
NeU監修の思考力トレーニングでは知能の基礎となる認知能力のパフォーマンスを高めます。
3つのトレーニングで「考える力」を育みます。

総合的な思考力を身につけ
算数・数学が得意に

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まとめ

計算力や公式の暗記だけでは不十分!
論理的に筋道を立てて考える「思考力」が必要

  • 文部科学省が「自分で考える力」を育成する必要性を強く提唱
  • 思考力を伸ばすために「まずは自分で考える」習慣をつける
  • ゲーム等で遊びながら学ぶと楽しく思考力を伸ばすことができる

「自分で考える力」を身につけるためには、基礎をしっかり押さえたうえで、自分で考えるクセをつけることが必要です。
家庭や学校といったさまざまな場で子どもたちの思考力をサポートし、算数をもっと身近なものとして体験させていくことが、子どもたちの成長につながるでしょう。

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