小学生が楽しく読書をするには?家庭で習慣化する方法やおすすめ本を紹介!
公開日:2024.10.18
最終更新日:2024.10.17
この記事は3953文字です。
約3分で読めたら読書速度1200文字/分。
読書は子どもの成長にとって非常に重要な活動です。
活字への苦手意識をなくすだけでなく、読解力向上にも役立つなど、たくさんのメリットをもたらします。
ですが、子どもに読書を習慣づけさせたくても何から始めていいか悩む方も多いのではないでしょうか?
特に小学生低学年のうちは、読書はただの学びの手段ではなく、楽しさを伴うものであることが重要です。
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目次
子どもが楽しく本を読む工夫
習慣づけるためにとにかく本を読ませたくなるかもしれませんが、義務感や無理やりといった感覚になってしまうと逆効果です。
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読み聞かせをする
読み聞かせは、子どもが読書に親しむ第一歩として効果的です。小学生低学年の子どもにおすすめです。
親が声を出して本を読むことで、子どもは物語の世界に入り込みやすくなります。また、読み聞かせを通じて親子のコミュニケーションをとることもできます。
読み聞かせをする際には、声のトーンやリズムを工夫し、登場人物の声を変えてみるなどの工夫をすると、さらに楽しさが増します。
ゲーム性をつくる
読書にゲーム性を持たせることで、子どもの興味を引きつけることができます。
例えば、本の内容に関するクイズを出題するという方法があります。
クイズを出題するために親子で同じ本を読む必要があるので、そこからコミュニケーションをとることもできますね。
読んだ本の数やページ数に応じてマスを進めるすごろくをつくるという方法もあります。
いくつかのマスにミッションやボーナスなどをつくると、もっと楽しめるかもしれません。
すごろくを壁に貼れるような形にすると、視覚的に達成感を得ることもできます。
読書ビンゴもおすすめです。
ビンゴカードを作成し、各マスにミッションを記載します。例えば、「動物が登場する本を読む」「○ページ以上の本を読む」「家族に本の内容を話す」など。
年齢に合わせたミッションを考えることがポイントです。
それぞれにご褒美を設定するとさらにモチベーションが高まります。
ご褒美というと難しく感じるかもしれませんが、「好きなお菓子をひとつ買ってあげる」や「ゲームの時間を少し伸ばしてあげる」など小さなもので構いません。
「好きな本を一冊買ってあげる」だとさらに読書を楽しむことができますね。
読書ノートを作る
1冊ノートを用意し、読んだ内容や感想を記録する読書ノートを作ってみましょう。
本文を要約する力や、自分の感想を表現する力を育てることもできます。
書く内容の例
- 読んだ日付
- 本のタイトル
- 著者/出版社
- あらすじ
- 印象に残った内容、意見や感想
読書感想文のような長文でなくても問題ありません。絵で表現してみるのも楽しいですね。
読書ノートはコツコツと続けることが大切です。続けることで1冊書ききった時の達成感も得ることができます。
自分にあった方法で読書記録に挑戦してみてください。
子どもが読書を習慣にするためには
学齢が上がる前に読書習慣をつける重要性
「第68回学校読書調査」によると2023年5月の1か月間の平均読書冊数は、小学生は12.6冊でした。しかし中学生の平均読書冊数は小学生の半分以下で5.5冊です。
これは学齢が上がるにつれて学業やほかの活動が増え、読書に割く時間が減っているからだと考えられます。
そのため、早いうちに読書を習慣化することが望ましいです。
読書が日常の一部となるように毎日のルーティンに組み込みましょう。
読書を習慣化するコツ
読書を毎日のルーティンに組み込むために、まずは短い時間から始めていきましょう。
無理に長時間を設定するのではなく、5分や10分といった短い時間から始め、延ばせるようであれば徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
また、規則的な読書時間を設けるとルーティンとして定着しやすくなります。
例えば寝る前を読書の時間にしたり、週末の午前中に家族で読書の時間を作ったりするのもいいですね。
読書が子どもにもたらす効果
読書は読解力や知識が身につくだけでなく、コミュニケーション能力など成長過程や生活にも重要な力への効果もあると考えられます。
知識が増える
日常ではなかなか体験できないことを、読書を通して疑似体験することは、知識や教養を身につけることにつながります。
例えば探偵の物語を読むと、科学の知識や地域の文化など様々な情報が盛り込まれていますよね。
本に書かれていることが事実かフィクションか、インターネットなどで調べることも知識が増えることにつながります。
語彙力や読解力が身につく
インターネットやSNSにはたくさんの言葉があふれています。しかし、正しい使い方ができているでしょうか。
良書を読むことで、多くの正しい語彙知識を得ることができます。知らない言葉が出てきた時は、調べることで語彙力が身につきます。
また、内容を理解しながら読むことで語彙や知識が得られるだけでなく、文章の正しい表現が自然と身につき、読解力の向上にもつながります。
語彙や文法だけを覚えようと学習をするより、読書で使い方を知りながら覚えることで、アウトプットの時にも役立つでしょう。
人の気持ちを想像できるようになる
読書をすることで、書かれている場面の状況や、登場人物の心情を想像することができるようになります。
「もし自分がこの人だったら……」と色々な立場の人の気持ちを想像することを繰り返すことで、困っている人、辛い状況にある人の気持ちに寄り添うことにつながります。
自分に合う本を選んでみよう
子どもが興味を持つ本を選ぶことも重要です。
例えば、虫が好きなら「ファーブル昆虫記」、好きなアニメ映画があるならその原作など。興味がある内容であれば、自然と読書の時間が増えていきますよ。
一緒に書店へ行くのもおすすめです。その時、子どもに3冊ぐらい好きな本を選ばせてあげてください。
1冊ぐらいはマンガを選ぶかもしれませんが、きっと保護者の方が喜ぶような本も1冊は選んでくれるはずです。せっかく子どもが自分で選んだ本なので、それをスタートにしてみてはいかがでしょうか。
- 関連記事:好きな本のジャンルを見つけてみよう!
秋の読書週間におすすめの本
小学低学年向け
もりのかくれんぼう
偕成社
著:末吉暁子
絵:林明子
家へ帰る途中、幼いケイコは見知らぬ森にまよいこみ、動物たちと大好きなかくれんぼをします。
楽しいかくし絵の絵本。
小学中学年向け
魔女の宅急便
福音館書店
著:角野栄子
絵:林明子
相棒の黒猫ジジと喜び悲しみを共にしながら、町の人たちに受け入れられるようになるまでの1年をさわやかに描いた物語。
映像化している作品ですので、内容がわかっているとスムーズに読むことができます。
小学高学年向け
大人も知らない?ふしぎ現象事典
マイクロマガジン社
編:「ふしぎ現象」研究会
イラスト:ヨシタケシンスケ
「勉強しなさい」と言われると勉強したくなくなる現象には名前があったんです!
大人でも理由を答えられないような「ふしぎ現象」の名前と由来を子どもに楽しく伝える雑学本!大人も子どもも一緒に面白く読める一冊です。
まとめ
無理強いは逆効果!簡単な工夫をして親子で楽しく本を読もう
- 子どもが楽しく本を読むために読み聞かせやゲーム性・読書ノートを作るなどの工夫をしましょう
- 習慣化するためには短い時間から規則的に読書時間を設けるのがおすすめ!
読書を無理強いしてしまっては逆効果です。まずは本を読むことが楽しいと思えるように、特に年齢が低いうちは親がサポートしてあげましょう。
読書には様々な効果があると考えられています。早いうちに本を読むことが習慣になるといいですね。ぜひ、子どもの将来も見据えて楽しく読書に取り組んでみてください!