子どもの読書習慣で得られる5つのメリット!無理なく習慣化する3つのステップ
公開日:2023.02.01
最終更新日:2026.02.09
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知識や語彙力アップ、受験対策、さらにはリラックス効果まで、読書で得られる5つのメリットを紹介。読書習慣が身につく「本に触れるきっかけ作り」も紹介します。部活や勉強が忙しくなると、読書量が減ってしまう傾向もあります。そのため、小学生〜中学生のうちに読書習慣を身につけたいですね。
目次
読書で得られる5つのメリット

1.知識が増える
日常ではなかなか体験できないことを、読書を通して疑似体験することは、知識や教養を身につけることにつながります。
例えば探偵の物語を読むと、科学の知識や地域の文化など様々な情報が盛り込まれていることでしょう。本に書かれていることが、事実かフィクションか、インターネットなどで調べることも知識が増えることにつながります。
2.語彙力や読解力が身につく
インターネットやSNSには沢山の言葉があふれています。しかし、正しい使い方ができているでしょうか。
良書を読むことで、多くの正しい語彙知識を得ることができます。知らない言葉が出てきた時は、調べることで語彙力が身につきます。
また、内容を理解しながら読むことで文法も知識も得られることができ、読解力の向上につながります。語彙や文法だけを覚えようと学習をするより、読書で使い方を知りながら覚えることで、アウトプットの時にも役立つでしょう。
3.受験や面接に役立つ
受験では定期テストと違い、初めて読む文章が出題されます。そんなとき、読書で身につけた読解力があれば、正しく文章を読み解くことができるでしょう。時には、読んだことのある本の文章が使われるかもしれません。
また、読書を通して得た語彙力や知識は、面接の際にも役立ちます。自分の気持ちや考えを、正しい言葉でしっかりと伝えましょう。
4.人の気持ちを想像できるようになる
読書をすることで、書かれている場面の状況や、登場人物の心情を想像することができるようになるでしょう。「もし自分がこの人だったら……」と色々な立場の人の気持ちを想像することを繰り返すことで、困っている人、辛い状況にある人の気持ちに寄り添うことができるようになりたいですね。
想像力を働かせて、家族や友人、周りの人たちに思いやりを持って接しましょう。
5.寝る前の読書で睡眠の質が向上
読書には、リラックス効果があるとされています。読書によって現実ではない世界に没頭すると、イライラした気持ちや不安を少しだけ忘れて、前向きで楽しい気持ちになりますよね。
寝る前にはスマホを置いて、30分程度の読書を取り入れ、質のよい睡眠でストレスを軽減させましょう。物語の続きを想像しながら眠るのもよいかもしれません。
10代で読書習慣を身につける方法

ステップ1:環境を整える(きっかけ作り)
まずは本に触れる機会がなければ、読書習慣は身につきません。
本屋や図書館に出かけて、“本を選ぶ楽しみ”を持つこともよいでしょう。家の中に本コーナーを作ったり、大人も一緒に読書をして感想を話しあったりすることもおすすめです。
まずは家族の中で本の感想を話すことで、自然とお友だち同士でも本の話をできるようになるでしょう。
・家の中に本コーナーを作る
・大人も一緒に読書をする
ステップ2:ハードルを下げる(興味のあるジャンルから選ぶ)
急に難しい本や分厚い本を読み始めると、挫折してしまうことにつながります。学齢ではなく、本人の興味関心にあわせて本を選ぶことが大切です。
また、最近ではタブレット学習も一般的となり、本よりも電子書籍に興味をもつお子様もいるのではないでしょうか。電子書籍では試し読みをすることもでき、気に入ったらすぐに購入して読むことができます。
紙の本と電子書籍を上手く活用しましょう。
・形式にこだわらない
・迷ったらツールを活用
「好きな本のジャンルを見つけてみよう!」の記事では、今のあなたにぴったりの本がわかる「好きな本診断」を紹介しています。親子で楽しみながら、読書習慣の第一歩となる一冊を見つけてみてください。
ステップ3:仕組みを作る(時間と目標)
中学生になると、勉強や部活が忙しくなり、なかなか時間がとれないといった声が出てきます。そんな時は、高い目標ではなく「月に1冊」など、手の届く目標を掲げて読書に取り組みましょう。
また、寝る前に少しでも読書をする習慣をつけると良いでしょう。スマホから離れるきっかけにもなります。この時は徹夜してまで本を読まないように、少し難しい話や、穏やかな内容の本を選ぶことをおすすめします。
・寝る前30分の読書
読書量は学年と共に減っていく
「第70回学校読書調査」によると2025年5月1か月間の平均読書冊数は、小学生は12.1冊、中学生は3.9冊、高校生は1.4冊でした。特に注目すべきは、1ヶ月間に読んだ本が0冊の「不読者」の割合です。小学生は9.6%にとどまっていますが、高校生になると半数を超える55.7%までに急増します。
中学生になると不読者は24.2%と、小学生の約2.5倍に跳ね上がります。部活や勉強で忙しくなる中学生こそが、読書習慣を維持できるかどうかの「分かれ道」と言えるでしょう。高校生になってから習慣を取り戻すのは難しいため、時間的な余裕がある小学生から中学生のうちに、土台を作っておくことが重要です。
音読から始める良書・多読トレーニング
日本速読解力協会の提供する「速読解力講座」では、幼児や低学年でも取り組めるトレーニングを搭載しています。まずは音読で「すらすら読める」ようにトレーニングを行います。速く正確に読み解くために必要な力を鍛えるための脳トレも豊富に収録しているので、楽しく取り組むことができます。
低学年向け速読解力トレーニング(一部)

眼筋トレーニング 
音読トレーニング 
なぞり読みトレーニング 
脳力トレーニング
まとめ
本に触れるきっかけをたくさん作り、読書習慣を身につけましょう!
- 読書では知識や教養だけでなく、想像力も育まれる
- 読書をするきっかけを作り、興味に合わせて本を選ぶことが大切
- 高校で不読者が急増する前に、読書週間をつける
近年のテストでは、国語以外の教科でも長文化傾向にあり、読解力が試されています。活字に苦手意識を持つ前に、読書の楽しさを知り、語彙力や読解力を自然と身につけましょう。
子どもの読書習慣は、単なる知識の習得にとどまらず、想像力を育み、心を豊かにしてくれることにもつながります。学年が上がるにつれて忙しくなり、本から離れてしまう子も少なくありません。だからこそ、まずは無理なく一人ひとりにあった方法で読書を始めてみてください。読書は、子どもたちがピンチに陥ったときや、新しい世界に踏み出すときの大きな支えになります。まずは今日、お子様の興味に合わせて、一冊の本を一緒に選ぶことから始めてみませんか?

監修
一般社団法人 日本速読解力協会
1998年設立。全国の教育機関を通じた速読解教育による学力・仕事力向上と読書支援を継続的に推進し、社会に貢献、活躍する人づくりを目指す。
2025年5月1か月間の平均読書冊数(不読者の割合)
小学生: 12.1冊(不読者 9.6%) ← まだ習慣がある
中学生: 3.9冊(不読者 24.2%) ← 急激に減少!
高校生: 1.4冊(不読者 55.7%) ← 半数以上が0冊