英語の成績をもっと伸ばしたいと思ったら、国語力を鍛えよう

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英語力向上には国語が重要?!

英語の成績が思うように伸びない。
英語で質問されたときに、まず日本語で回答内容を考えるのに時間がかかって、とっさに答えられない。
英文を上手く日本語に訳すことができない。
そんな経験はありませんか?

どうすれば英語をもっと理解できるようになれるのでしょうか。
そのカギは、あなたの「国語力」にあるかもしれません。

日本人の英語力と読解力が年々低下

日本の成人の英語力は112カ国中78位

イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)は2021年11月16日、世界112か国・地域の約200万人の英語試験ビッグデータを活用した英語能力のベンチマーク「EF EPI英語能力指数」を発表しました。
日本は112か国中78位となり、調査を開始して以来初めて下位3分の1のグループに入りました。

※2020年にEF英語標準テスト(EFSET)またはEF Education Firstの英語実力テストを受けた200万人を超える受験者のテストデータを基にしています。
※受験者は18歳以上。中央値は26歳。

日本の高校生の読解力は15位

72の国・地域の15歳(高校1年生)を対象に、3年に一度行われる「世界学習到達度調査(PISA)」の2018年調査では、日本の高校生の読解力は、77か国中15位でした。
2015年の8位から、3年間で7位もランクダウンしています。

このように、社会人や高校生の英語力や読解力の国際ランキングが下がっていることが問題視されています。
これからの国際化や情報化の発展に向けて、これらの課題を解決するためにも 2020年から学習指導要領が新しくなり、様々な教育改革が行われています。

文部科学省も英語力向上のために国語を重要視

小学校では国語の授業時数が最多!

小学校において、国語の授業時数は6年間で1461時間となっています。
文部科学省でも、まずは母国語である日本語力を鍛えるための「国語」を重要視していることが伺えます。

小学校では国語の授業時数が最多

難関大受験専門塾「現論会」代表であり、リクルート「スタディサプリ」現代文講師でもある柳生好之先生は、2022年4月に開催された“これからの社会で必要な国語力”をテーマにした討論会で、外国語を学ぶ前の国語について話されていました。

難関大受験専門塾「現論会」代表/リクルート「スタディサプリ」現代文講師
柳生好之様

授業に外国語が入ってくると国語ができなくなるのではないか?国語が不要になってくるのではないか?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、基本的に日本人が外国語を学ぶときは、第二言語を習得するという理論にもとづいて、母国語がしっかりできていないと、外国語は身につかないということになります。
そのため、国語(の授業時数)が最も多く、国語の重要性は大きく考えられているのだろうなという印象を受けます。

英文を正しく理解するためには、国語力が必要

日本語を話す人たちのほとんどは、英文を理解するときに、日本語で考えて理解をします。
そのため、日本語の内容を読み解くための国語力がないと、英語を勉強したとしても内容の理解度が下がってしまいます。

文部科学省の提示する「これからの時代に求められる国語力」の中でも、外国語の習得に日本語(国語)の能力が大きく関わると明示しています。

1 国語力の向上を目指す理由

現在,国際化の進展に伴って,自分の意見をきちんと述べるための論理的思考力の育成,日本人としての自己の確立の必要性,英語をはじめとした外国語を習得することの重要性が盛んに言われるが,論理的思考力を獲得し自己を確立するためにも,外国語の習得においても,母語である国語の能力が大きくかかわっている。

A塾(英語塾)塾長

普段から子どもたちは日本語で考えて生活をしているので、英語を英語で理解することは終始英語で生活するという環境でない限り不可能です。これを踏まえた上で英語ができるようになるためには、日本語で「読み解く力」「考えられる力」が必要不可欠だと考えています。
(中略)
日本語がおかしいと、到底英語では答えられません。日本語で伝えたいことが明確でないと、英語なんてできるわけがないのです。

日本語を読み解く力(読解力)はすべての教科の土台になります。
中学校、高校では学ぶ英単語数が多くなり 、発表やプレゼンテーションなど英語で話す機会も増えます。

英語の語彙や文法を学びながら、日本語の読解力も鍛えていきましょう。

国語力を鍛えるトレーニング

これからの時代に求められる国語力とは

これからの時代に求められる国語力とは

国語力を鍛えるためにはなにをしたらよいのでしょうか。
文部科学省の「これからの時代に求められる国語力」では、①国語力の中核を成す領域、②「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域に分けて捉えられています。
「基本的には読書などの方法を通じて生涯にわたって形成されていくもの」としていますが、「国語の知識」は学校教育の果たす役割が極めて大きいと記されています。

「国語の知識」例

1.語彙(個人が身に付けている言葉の総体)
2.表記に関する知識(漢字や仮名遣い,句読点の使い方等)
3.文法に関する知識(言葉の決まりや働き等)
4.内容構成に関する知識(文章の組立て方等)
5.表現に関する知識(言葉遣いや文体・修辞法等)
6.その他の国語にかかわる知識(ことわざや慣用句の意味等)

普段から読書を取り入れ、「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」を鍛えると共に、「国語の知識」を学ぶ必要があります。

多くの文章に触れる機会を増やし、国語の知識を鍛えられるトレーニング

日本速読解力協会の「速読解・思考力講座」では、文章を正確に理解しながら読む力や、文章を読み解くうえで必要な基礎的読解力を体系的にトレーニングできます。
また、語彙やことわざをゲーム感覚で学ぶことができるコンテンツを搭載しています。
ぜひ、トレーニングを体験してみてください。

多くの文章に触れることができるコンテンツ

速読基礎(なぞり読み、固定読み など)

約200種の作品から選び、読むトレーニングを行います(※2022年6月現在)

速ドッグ文庫

角川つばさ文庫の人気作品より、冒頭文章を掲載

読解力トレーニング

理解力トレーニング

文章の要約・要旨を理解する力を養成。文章を読んだ後、設問に○×で解答する。

全体把握力トレーニング

文章内容の全体を把握する力を養成。正しい文脈に並べ替える。

基礎的読解力

文章読解に必要な技能(係り受け、指示語・照応、同義文、推理・推論、図表の読解、定義と具体例)を体系的にトレーニング

語彙力を養うトレーニング

国語(語彙)

熟語・表現を豊かにする言葉・慣用句などを出題

教科力基礎(国語)

ことわざや四字熟語、類義語、対義語を出題

まとめ

英語を理解する土台となる「国語力」を向上させよう

  • 日本人の英語力、読解力の国際ランキングが年々ダウン
  • 外国語を習得するためには母語である国語力を鍛えることが重要
  • 国語力アップには、読書経験を増やすことが大切
  • 「国語の知識」である語彙や文法、ことわざ等はしっかりと学習する

英語の語彙や文法を学ぶことも大切ですが、母国語である日本語(国語)の勉強も疎かにしないことが大切です。また、英文も短い文章から読む練習をしっかりとしていきましょう!

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