【2026年度】公立高校受験・国語文字数第1位は?問題の分析と対策
公開日:2026.10.09
この記事は5589文字です。
約5分で読めたら読書速度1200文字/分。

2026年度の全国公立高校入試(国語)について、文字数と試験時間を都道府県別に調査・分析しました。
本記事では、文字量の傾向や特徴を比較しながら、入試で求められる読解力について解説します。
【2026年度】公立高校入試・国語文字数調査
2026年度公立高校入試の国語について、各都道府県の問題を調査し、総文字数や試験時間、必要な読書速度を分析しました。
近年の高校入試では、大学入学共通テストと似た形式の問題も出題されていて、文章を速く読む力だけでなく、情報を適切に処理するスピードも求められています。
※一部複数受験日含む41都道府県データ(SRJ調べ)
全国の文字数平均
地域によって試験時間が異なりますが、平均試験時間は約50分、問題全体の文字数は約9,560文字という結果になりました。
2025年度は約9,480文字でしたので、80文字程度増加しています。
気を付けなければいけないのは、入試では問題を読むだけでなく、解いて解答用紙に記入しなければならないということです。
入試などでは、解く時間を全体の試験時間の約6割確保する必要があると言われています。これらを踏まえると、以下のようになります。

試験時間平均50分のうち、解く時間を約6割とすると30分、残りの20分が読む時間となります。
9,560文字を20分で読み切るには、1分間に約480文字読む必要があります。
しかし、見直す時間の確保や、読み直しをすることを考えると、さらに速く読む必要がありますね。
1分間に読める文字数ってどのくらい?
文字数調査では、1分間に約480文字読む必要があるという結果になりました。
中学生の読むスピードは1分間に平均500~700文字と言われていますが、自分の読むスピードを知っていますか?
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【2026年度】公立高校入試・国語文字数ランキング
今回の調査で、文字数が一番多かったのは神奈川県、次いで大分県、東京都という結果になりました。
目標読書速度は、解く時間を6割確保し、さらに読み直し等を考慮して2回問題文を読むと仮定した場合の読書速度です。
| ランキング | 都道府県 | 総文字数 | 試験時間 | 目標読書速度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 神奈川県 | 17,979 | 50 | 1,797.9 |
| 2 | 大分県 | 14,006 | 50 | 1,400.6 |
| 3 | 東京都 | 13,974 | 50 | 1,397.4 |
| 4 | 兵庫県 | 13,108 | 50 | 1,310.8 |
| 5 | 栃木県 | 12,819 | 50 | 1,281.9 |
| 6 | 茨城県 | 12,761 | 50 | 1,276.1 |
| 7 | 鳥取県 | 12,097 | 50 | 1,209.7 |
| 8 | 山梨県 | 11,700 | 55 | 1,063.6 |
| 9 | 沖縄県 | 11,684 | 50 | 1,168.4 |
| 10 | 島根県 | 11,148 | 50 | 1,114.8 |
昨年度はランクインしていなかった大分県が今年度2位に入りました。
昨年度も1位の神奈川県は今年度も引き続き文字数が多く、総文字数は2位の大分県に比べ4000文字近く多い結果となりました。
国語は都道府県ごとで試験時間に大きな差はないため、総文字数と1分あたりに読む必要がある文字数のランキングはほぼ同じになっています。
文字数1位は神奈川県
今回の調査の中で文字数が一番多い神奈川県は総文字数が約17,979文字でした。
昨年度が17,938文字でしたのでやや増加していますが、大きな変化はありません。
試験時間が50分のうち、解く時間に6割使うことを考えると、最低でも1分間に約899文字読む必要があります。
読み直し等を考慮すると、1分間に約1798文字を読むことができるのが理想的です。
今後の高校入試の文字数はどうなる?
文字数の全国平均約9,562文字は、例年とほとんど差はありません。
大学入学共通テストと似た形式の問題も出題されており、「複数資料の読み取り」形式のほか、本文に書かれていることを図で表した場合にふさわしいものを選択する問題が出題された都道府県もありました。
文章を速く読む力だけでなく、情報を適切に処理するスピードが求められていると言えるでしょう。
【2026年度】各都道府県の分析
北海道
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 漢字・語句・文法・古文 | 28点 | 10問 |
| 2 | 説明的文章 | 36点 | 9問 |
| 3 | 資料 | 16点 | 3問 |
| 4 | 資料 | 20点 | 4問 |
| 文字数 | 9369文字(全国22位) |
問題の構成は昨年度と同様でしたが、設問は、[3][4]で1問ずつ減少しました。
[1]では、漢和辞典の問題で、2通りの調べ方から受験者が選択して答える形式が新たに登場しました。例年長めの記述問題が出題されており、記述力や表現力も求められています。
過去問や類似の問題で、条件を踏まえて要点をまとめる練習を重ねておくとよいでしょう。

神奈川県
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 漢字・韻文 | 20点 | 9問 |
| 2 | 文学的文章 | 24点 | 6問 |
| 3 | 説明的文章 | 30点 | 9問 |
| 4 | 古典 | 16点 | 4問 |
| 5 | 複数資料を用いた問題 | 10点 | 2問 |
| 文字数 | 17979文字(全国1位) |
問題構成は昨年度と同様でした。
[2]の難易度は高くないものの、選択肢も含めて文字量が多く、最後の設問では本文全体の内容をもとに正誤を判断する必要があるため、速く読み解く力が鍵となりました。
神奈川県の国語は、文章を速く読む力と、選択肢の正誤を丁寧に判断する力が試される傾向にあります。選択問題を中心に、時間を意識して解く練習が大切です。

千葉県
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 聞き取り問題 | 6点 | 3問 |
| 2 | 漢字(読み) | 8点 | 4問 |
| 3 | 漢字(書き) | 8点 | 4問 |
| 4 | 説明的文章 | 24点 | 8問 |
| 5 | 文学的文章 | 22点 | 7問 |
| 6 | 古典 | 20点 | 7問 |
| 7 | 作文 | 12点 | 1問 |
| 文字数 | 9696文字(全国20位) |
問題の構成は例年通りですが、標準的な問題もある反面、[5]と[7]では読解や解答に時間がかかる出題内容だったため、ほかの大問で情報の整理や選択肢の判断に時間をかけられるよう、すばやく情報を処理する力が重要になりました。
また、今年度は情報処理力をより重視する傾向が見られました。必要な情報をすばやく探し、統合する練習を重ねるとよいでしょう。

東京都
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 漢字(読み) | 10点 | 5問 |
| 2 | 漢字(書き) | 10点 | 5問 |
| 3 | 文学的文章 | 25点 | 5問 |
| 4 | 説明的文章 | 30点 | 5問 |
| 5 | 古典 | 25点 | 5問 |
| 文字数 | 13974文字(全国3位) |
問題の構成は例年通りでした。
全体的な傾向の変化は見られないため、過去問演習は有効と言えるでしょう。全体の文字数が多く、200字作文にかける時間の確保が不可欠です。
[3]~[5]の読解問題を速く正確に読み、作文を時間内にまとめ上げる練習を重ねていきましょう。

愛知県
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 説明的文章 | 8点 | 6問 |
| 2 | 漢字・語句 | 3点 | 3問 |
| 3 | 文学的文章 | 7点 | 5問 |
| 4 | 古典 | 4点 | 4問 |
※22点満点
| 文字数 | 9712文字(全国19位) |
問題の構成は昨年度と同様でしたが、解答を2つ選ぶものや完答が条件のものが多く、昨年度よりやや難化傾向にありました。紛らわしい選択肢に惑わされないよう、本文の描写を根拠に判断する力を養うことが重要です。
構成や要点をつかむ大きな視点と、選択肢を丁寧に吟味する小さな視点の両方が求められるため、時間内に解き切るためには速読力も必須になるでしょう。

大阪府[B]
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 説明的文章 | 17点 | 4問 |
| 2 | 古典 | 20点 | 5問 |
| 3 | 漢字・文法 | 14点 | 9問 |
| 4 | 説明的文章 | 21点 | 5問 |
| 5 | 作文 | 18点 | 1問 |
※90点満点
| 文字数 | 5535文字(全国40位) |
問題構成は、昨年度から大きな変更ありません。全体として、基礎的な読解力に加え、実生活の中で国語を活用する実践的な表現力が試される出題内容でした。
記述問題の字数増加に対応するためには、50分以内で解き切るスピードを意識し、過去問演習を通じて時間配分の管理をし、速読力を強化しておくことが大切です。日頃から文章の要点をまとめたり、身近な出来事について短い文章を書いたりする練習を重ねておくとよいでしょう。

福岡県
| 問題番号 | 内容 | 配点 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 説明的文章 | 21点 | 12問 |
| 2 | 文学的文章 | 12点 | 6問 |
| 3 | 古典 | 12点 | 7問 |
| 4 | 作文 | 15点 | 6問 |
※60点満点
| 文字数 | 8785文字(全国27位) |
大問の構成と問題数は昨年度と同じです。例年大幅な出題形式の変更はありませんが、[1]や[2]では、知識問題だけでなく、文章の内容を整理しながら読む力が必要になります。[4]作文でも、複数の資料を読み取って意見をまとめる形式が定着しており、配点も高くなっています。
提示された資料と条件を整理して自分の考えを論理的にまとめる記述・作文の訓練をしておくとよいでしょう。

文字数への対策は?
高校入試では、限られた時間で非常に多くの文章を読み進めなくてはいけません。
そのためには、読む速さと同時に理解度や記憶量を維持する必要があります。
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まとめ
2026年度の公立高校入試の国語の文字数 全国平均は約9,560文字
- 読解力に加え情報処理力も重要
- 複数資料を活用する問題が増加傾向
- 条件整理と記述力が得点差につながる
2026度入試では、文章を正確に読み取る力に加え、複数の資料を関連付けて整理・判断する情報処理力がこれまで以上に重視されました。また、作文や記述問題では、条件を正確に理解し、必要な要素を過不足なくまとめる表現力が求められます。
幅広いテーマの文章に触れながら、読解・資料活用・記述を組み合わせた実践的な演習を積み重ねることが、合格への大きな力となるでしょう。

監修
一般社団法人 日本速読解力協会
1998年設立。全国の教育機関を通じた速読解教育による学力・仕事力向上と読書支援を継続的に推進し、社会に貢献、活躍する人づくりを目指す。
