【2026年度】公立高校受験・英語ワード数1位は?都道府県別に必要な読む速さと内容を分析
公開日:2026.09.29
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2026年度の全国公立高校入試(英語)について、総ワード数や読むスピード(wpm)、試験時間などを都道府県別に調査・分析しました。
本記事では、英文量の傾向や特徴を比較しながら、入試で求められる英語力について解説します。
公立高校入試・英語ワード数調査
2026年度全国公立高校入試の英語について、各都道府県の問題を調査し、英文の総ワード数や試験時間、1分あたりに読む必要がある語数(wpm)を分析しました。
近年の高校入試では、英語4技能を意識した出題が進み、長文読解や資料を組み合わせた問題が増加しています。
そのため、英文を正確かつスピーディーに読み進める力が、これまで以上に重要になっています。
※一部複数受験日含む41都道府県データ(SRJ調べ)
※小数点以下は第一位を四捨五入
全国のワード数平均
地域によって試験時間が異なりますが、平均試験時間は約50分(うちリスニング平均11分・筆記平均39分)、問題に出題されるワード数は約1,856ワード(リスニング・筆記合計)という結果になりました。
※リスニング時間を公表していない都道府県も一部あり
筆記問題のみだと平均は約1,700ワードで、昨年は約1,740ワードだったことを考えると高校入試のリーディングはしばらくはこの程度の分量が続くと考えられます。
入試などでは、解く時間を全体の試験時間の約6割確保する必要があると言われています。
これらを踏まえると筆記問題は以下のようになります。

平均ワード数約1,700ワードを平均試験時間39分で解ききるには、解く時間を約6割確保すると、解く時間は24分・読む時間は残りの15分となります。
15分で1,700ワードを読むためには、1分間に約113ワード読む計算になりますが、これだと見直す時間をとれないので、見直す時間も確保するにはさらに速く読む必要があります。
1分間にどれぐらい読めているのか?
高校入試では「時間内に解き終えること」も重要な実力の一つです。
そこで参考になるのがwpm(Words Per Minute)です。
自分のwpmを知ることで、試験時間中にどのように時間配分をしたらいいかが見えてきます。

参考までに、一般的な中学3年生の読む速さは70wpmといわれています。
これをもとに、実際の入試の時間を割り振っていくと、試験時間が50分として、そのすべてを読解に使えるわけではありません。
試験の中にはリスニングや英作文、設問を考える時間も含まれるため、長文を読む時間はさらに短くなります。
それを加味してwpmを確認すると、筆記の問題文を読み切るためには約113wpm必要でした。70wpmでは、読み切ることはできません。
そのため、高校入試対策では英単語・文法の学習と並行して、長文を読む習慣をつけ、少しずつwpmを高めていくことが重要です。
【2026年度】公立高校入試・英語ワード数ランキング
ランキングは以下の通りです。
※筆記試験のみで算出
| ランキング | 都道府県 | 総ワード数 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3,264 |
| 2 | 神奈川県 | 2,960 |
| 3 | 大阪府(C問題) | 2,703 |
| 4 | 茨城県 | 2,156 |
| 5 | 大分県 | 2,147 |
| 6 | 富山県 | 1,996 |
| 7 | 鳥取県 | 1,929 |
| 8 | 岐阜県 | 1,924 |
| 9 | 福井県 | 1,904 |
| 10 | 兵庫県 | 1,864 |
ワード数1位は東京都
2026年度の総ワード数が最も多かったのは東京都で、総ワード数は3264語でした。
続いて神奈川県(2960語)、大阪府C問題(2703語)という結果となりました。
上位3位以内については、ワード数は全国平均より一段と多く、解き切るには150wpm付近の読書速度が必要です
一方で、ワード数が少ない都道府県では1,000語代の出題もあり、同じ公立高校入試でも英文量には大きな違いがあります。
そのため、志望校がある都道府県の出題傾向を早めに確認し、必要な英文量に対応できる読解力を身に付けることが重要です。
今後の高校入試のワード数はどうなる?
高校入試では、英語4技能を重視する流れを受け、実際のコミュニケーション場面を想定した問題が増えています。
メールやチャット、ポスター、プレゼンテーション資料など、多様な英文を読み取る問題が定着しつつあり、それに伴って総ワード数も高い水準で推移しています。
今後も、速く正確に読む・聴く力を前提として、複数の資料を読み比べたり、必要な情報を素早く見つけたりする力がより重要になると考えられます。
受験生は、単語や文法の学習に加え、一定量の英文を時間を測って読む練習や、限られた時間内で情報を整理するトレーニングを取り入れることで、入試本番への対応力を高めることができるでしょう。
【2026年度】各都道府県の分析
一部都道府県の試験内容の分析を行いました。
北海道
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リスニング | 絵を選ぶ・対話の適切な応答を選ぶ・内容に関する英語を選ぶ・英文を聞いて条件に合うようにメモを作る | 35 | 13 |
| 2 | 文法・語法・英作文 | 空所補充、対話を成立させる英作文 | 16 | 6 |
| 3[A] | 長文読解 | 図表の読解と英作文 | 10 | 3 |
| 3[B] | 長文読解 | スピーチ原稿の読解 | 10 | 3 |
| 3[C] | 長文読解 | 対話文の読解とメモの完成 | 17 | 7 |
| 4 | 英作文 | 「あったらよいと思うもの」に関する英作文 | 12 | 3 |
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 1,331 |
リスニング、文法・英作文、長文読解、自由英作文の4題構成で、昨年度から大きな変更はありませんでした。
リスニングの配点が35点と全国トップクラスで、一度しか放送されない問題も出題されています。長文では図表やスピーチ、対話文など複数の形式が扱われ、英文の内容を正確に読み取りながら必要な情報を整理する力も求められます。
日々の英語の学習でも様々な形式に触れるようにしておくことが対策になるでしょう。
神奈川県
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リスニング | 適切な応答を選ぶ問題、対話文の内容理解、メッセージの完成 | 21 | 7 |
| 2 | 文法・語法 | 適語選択 | 6 | 3 |
| 3 | 文法・語法 | 適語選択 | 12 | 6 |
| 4 | 文法・語法 | 語順整序 | 15 | 5 |
| 5 | 英作文 | 会話の場面にふさわしい内容の英作文 | 5 | 1 |
| 6 | 長文読解 | 掲示板・コメントとお礼状の読解、プレゼンテーションスライドの選択 | 15 | 3 |
| 7 | 長文読解 | メモとコメントの読解 | 10 | 2 |
| 8 | 長文読解 | 対話文読解・グラフの読み取り | 16 | 4 |
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 2,960 |
リスニング、文法・語法、英作文、長文読解で構成され、2026年度も大きな変更はありませんでした。全国的にもトップクラスの総語数を誇るため、速読力の強化が最優先になります。
また、図表やグラフを伴う読解問題が頻出しているため、英文を読みながら視覚情報と照らし合わせ、論理的に内容を把握するトレーニングも必須と言えます。リスニングは、日頃から英語の音声に親しみ、放送を聴きながら要点をメモする習慣をつけておくことが、高得点への鍵となるでしょう。
千葉県
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リスニング | 適切な応答を選ぶ問題 | 9 | 3 |
| 2 | リスニング | 対話文の質問の答えをイラストから選ぶ | 6 | 2 |
| 3 | リスニング | 対話文・文章の質問の答えを英文から選ぶ | 8 | 2 |
| 4 | リスニング | 文章の内容をまとめたメモを完成させる | 8 | 2 |
| 5 | 文法・語法 | 語順整序 | 9 | 3 |
| 6 | 英作文 | 学校の特徴や魅力を書く英作文 | 12 | 1 |
| 7 | 長文読解 | 発表の英文の読解とチラシの読解 | 20 | 6 |
| 8 | 長文読解 | スピーチの読解 | 16 | 4 |
| 9 | 長文読解 | 対話文の空所補充 | 12 | 4 |
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 1,790 |
9題構成は昨年度と同様ですが、リスニングでは一回再生問題が出題され、英作文の配点も増加しました。
長文では発表文やスピーチ、対話文など幅広い形式の英文が出題され、最後の設問が英語で出題されるなど、内容を正確に理解する力も重視されています。日頃からキーワードを見落とさずに段落の要旨をつかむ練習を積むのが良いでしょう。
配点が3割以上を占めるリスニング対策としては、普段から英語の音声に慣れていくことはもちろん、英文を聴きながら同時に要点をメモする練習を重ねておくことをおすすめします。
東京都
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リスニング | 対話文・文章の質問の答えを英文から選ぶ・英語の質問に対する解答を英語で書く | 20 | 5 |
| 2 | 長文読解 | 図表を含む対話文読解と英作文 | 24 | 4 |
| 3 | 長文読解 | 対話文の読解 | 28 | 7 |
| 4 | 長文読解 | 長文読解 | 28 | 7 |
※都立高校では別途スピーキングテスト(20点)が実施されます。上表の配点の割合には含んでおりません。
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 3,264 |
リスニング、図表を含む読解、対話文、物語文の4題構成で、大きな変更はありませんでした。
独立した文法問題はなく、長文読解を通して文法や語法を含めた総合的な英語力が問われます。読解量は全国最多で、図表やWebサイトなどの資料も活用されるため、日頃から長文に慣れ、速読力を養っておくことが不可欠です。文法・語法は独立した設問としては出題されませんが、読解や記述の土台となるため、教科書レベルの基本事項は確実に定着させておく必要があります。リスニングは配点の20%を占めるため、日常的に英語の音声に触れておくと良いでしょう。
愛知県
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長文読解 | 対話文の空所を埋める問題 | 3 | 3 |
| 2 | 長文読解 | グラフを読み取り発表原稿を作成する問題 | 3 | 2 |
| 3 | 長文読解 | 長文読解と発表原稿を作成する問題 | 5 | 5 |
| 4 | 長文読解 | 対話文とウェブページの情報読解 | 6 | 5 |
※リスニング5点+筆記17点の合計22点です。
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 1,602 |
リスニングと筆記4題の構成で、昨年度から大きな変更はありませんでした。
図表や対話文、ディベート形式など複数の資料を読み取りながら解答する問題が多く出題されています。大学入学共通テストを意識したような問題は増加傾向にあるので、与えられた複数の資料(図表、ウェブページ、地図など)から必要な情報を素早く抽出し、整理する力は不可欠です。
リスニングは22点のうち5点(約23%)で比重が比較的大きいので、普段から意識的にリスニング練習をしておき、落ち着いて問題に取り組めるようにしておくと良いでしょう。
大阪府[B]
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング | 対話の適切な応答・対話に関する質問・スピーチに関する質問 | 22 | 8 | |
| 1 | 長文読解 | 対話文読解 | 29 | 9 |
| 2[1] | 長文読解 | スピーチの読解 | 29 | 10 |
| 2[2] | 英作文 | 対話をもとにした英作文 | 10 | 2 |
※90点満点を割合で算出しています。
※リスニングは別冊子のため問題の通し番号はありません。
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 1,450 |
リスニング、文法・語句、会話文、長文読解、英作文などで構成され、2026年度も大きな変更はありませんでした。
文章量が多いだけでなく、英文の内容理解が中心の出題であることと、空所補充・文整序などの問題も出題されるので、総合的な英語の力をアップさせておくことが必要です。特に、指示語の内容を的確に抜き出す問題や文整序の問題は例年出題されている問題で、十分に練習を重ねておきましょう。
リスニングは配点比率が約24.4%と高く、長めの英文も放送されるため、日頃から英語の音に慣れることと、集中力を維持しながら聴き取れるトレーニングをしておくことが大切です。
福岡県
| 問題番号 | 分野 | 内容 | 配点 | 設問数 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング | 対話の適切な応答・図表を使った問題・対話に対する質問・英文の内容理解と作文 | 20 | 12 | |
| 1 | 長文読解 | 会話文を成立させる空所補充問題 | 8 | 4 |
| 2 | 長文読解 | 会話文の読解とレポートの完成 | 10 | 5 |
| 3 | 長文読解 | 長文読解と英作文 | 14 | 6 |
| 4 | 英作文 | 質問に対する返答の英作文 | 8 | 1 |
※60点満点
※リスニングは別冊子のため問題の通し番号はありません。
配点の割合

| ワード数(リーディング試験のみ) | 1,328 |
リスニング、会話文、長文読解、英作文などの構成で、昨年度から大きな変更はありませんでした。
英作文の配点は筆記全体の40点中11点と比較的高く、リスニングでの英作文も含めれば、英文を正確に書けるようにトレーニングをしておくことは極めて重要です。教科書の基本的な例文を丁寧に学習することで、文法的なミスを最小限に抑えることができるでしょう。
長文読解では、単純な内容一致だけでなく、物語の展開や登場人物の心情の変化、専門的な語彙を含む文脈を素早く把握する訓練が必要です。日ごろから幅広い内容の長文と、さまざまな問題形式に慣れておくことで対策を立てておくと良いでしょう。
ワード数増加への対策は?
近年の高校入試では、英文量の増加に加え、図表やグラフ、Webサイトなど複数の資料を読み解く問題が定着しています。
そのため、英単語や文法を覚えるだけでなく、限られた時間の中で必要な情報を素早く読み取り、整理する力を身につけることが重要です。
まずは教科書レベルの英単語や文法を確実に定着させ、長文をスムーズに読める土台を作りましょう。
そのうえで、日頃からさまざまなテーマの英文に触れ、内容を理解しながら読む練習を積み重ねることが大切です。近年は人工知能やフードロス、キャッシュレス社会など、身近な社会課題を題材とした長文も出題されており、幅広い話題に慣れておくことも読解力の向上につながります。
また、多くの都道府県でリスニングや英作文も重視されているため、「読む・聞く・書く」の力をバランスよく伸ばすことも欠かせません。
長文の演習は単語や表現のインプットにもつながります。これらのインプットは読解だけでなく英作文等のアウトプットにも活かせるため、日頃から多くの英文に触れることが、総合的な英語力を高める近道と言えるでしょう。
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まとめ
2026年度の公立高校入試の英語のワード数
全国平均は約1,694ワード※筆記試験のみ
- 全国的に英語の長文化が進んでいる
- 必要なのは速読力と情報処理力
- 都道府県ごとの傾向に合わせた対策が重要
2026年度の全国公立高校入試を分析すると、英語では「長文を読む力」の重要性がこれまで以上に高まっていることが分かりました。一方で、単に文章量が増えているだけではなく、図表や複数資料を読み解く問題、英作文やリスニングを重視する出題も増えています。
受験対策では、英単語や文法の基礎を固めることに加え、日頃から長文読解に取り組み、速く正確に読む力を養うことが大切です。本記事で紹介した各都道府県の特徴を参考に、自分が受験する高校入試の傾向に合わせた学習を進め、万全の準備で本番に臨みましょう。

監修
一般社団法人 日本速読解力協会
1998年設立。全国の教育機関を通じた速読解教育による学力・仕事力向上と読書支援を継続的に推進し、社会に貢献、活躍する人づくりを目指す。