生成AIがあなたの英語の先生に!英語学習でのICT活用方法
公開日:2025.08.29
最終更新日:2025.08.28
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英語を学習する上で、なんらかのテキストを使って勉強している人は多いでしょう。
外国語学習に必須の音声教材も、かつては「カセットテープ別売」だった時代から、テキスト本体にCDが付属するようになり、今ではテキストに載っているQRコードでいつでも音声が聞けるようになった教材を多く見かけます。
今回は、日ごろの英語学習をさらに強化するためのヒントとなるツールをいくつか紹介します。
これだけで英語学習を完結させるというよりは、これらをうまく活用して、日々の英語学習に役立ててもらえればと考えています。

ライター
安田 哲
一般社団法人 日本速読解力協会 理事
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。
目次
Google翻訳を活用してみよう

安田
発音チェックに使う
Google 翻訳の入力言語を「英語」に設定し、マイクアイコンをクリックして発音したい単語やフレーズを話しかけます。
翻訳結果として表示される内容が、意図した単語やフレーズと合っているかを確認します。
異なっている場合は、発音に改善が必要であることがわかります。
いきなり長い文章で始めるのではなく、最初は「単語」や「短い文」で試してみると良いでしょう。
逆に、音声を出力することで正しい発音を確認することもできます。
その発音を真似るトレーニングをすることで、正しい発音に近づくように努力してみましょう。
単語の音声がわからなければ発音してもらおう
単語帳などで単語を学習するときには、付属の音声を活用することができますが、例えば辞書を調べた時の例文の音声を確認したいときや、入試問題の長文の中で読み方が不安な単語があった場合には、Google 翻訳の機能を使って発音してもらうと良いでしょう。
外国語学習において、単語の意味と音声を結びつけることは極めて重要です。
音声を使わないで単語を覚えてしまうと、いつまでたってもリスニングの力は伸びません。
積極的に音に触れるようにしましょう。
発音を聞きながらオーバーラッピング・シャドーイングも!
単語レベルではなくて、文章の発音を確認することもできます。
オーバーラッピングは文字を見ながら音声と同時に発音するトレーニングで、シャドーイングは聞こえてきた音声を文字を見ずに発音するトレーニングです。
入力した文字を見ながらオーバーラッピングをしたり、入力した文字を見ないでシャドーイングの練習をすることも可能です。
最近の研究の中には、シャドーイングを一定期間実施することで、特に英語が苦手な学習者のリスニング理解得点が上がったという研究もあります。
また、リピーティングの練習よりも、シャドーイングの練習を行った学習者の方が英語の発音が英語母語話者のピッチ幅(音の高低幅)に近づいていくという研究もされています。
最初のうちは難しく感じるトレーニングかもしれませんが、少しずつでも構わないので、まずはオーバーラッピングから、ぜひチャレンジしてみましょう。
生成AIを活用してみよう

安田
英作文の添削
英作文を全部生成AIにお任せしてしまうのでは、英語の「学習」とは言えませんので、ここでは英作文を「添削」してもらうことを考えます。
単純なミスを見つけてもらうのであれば、
『次の英文に、文法上の誤りやつづりの誤りがあれば指摘してください』
という単純な指示を出して、英文を入力していけば即座に添削してくれます。もっとも簡単な使い方と言えるでしょう。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)
Do you think how much is this wotch?

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
スペルの誤り:"wotch" は間違いです。正しくは "watch" です。
文法上の誤り:Do you think how much is this watch? という構造は正しくありません。
正しくは、How much do you think this watch is? (最も一般的で自然な表現です) または Do you know how much this watch is? (「いくらか知っていますか?」というニュアンス) になります。
入試問題などの作文添削であれば、以下のような指示をAIに出すことで添削してもらえます。
『「~~~~」という英作文の問題に対して、****という解答を作りました。もとの表現を活かしながら、誤りの修正をしてください」』
のような指示を出すことで添削をしてくれます。
まったく違う英文が返答として出てくることを防ぐために、「もとの表現を活かしながら」という指示を入れています。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)
もとの表現を活かしながら、誤りの修正をしてください。

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
I really like music. That's because I want to become a singer in the future. I can sing well.
修正点と理由:
・"I like music very well." → "I really like music."
"very well" は動作のうまさを表すことが多く、「音楽がとても好き」という場合は "really like" や "like ... very much" が自然です。
・"Because I want to become singer future." → "That's because I want to become a singer in the future."
文頭で理由を述べる場合は "That's because" や "It's because" の方がより自然です。
職業を表す名詞の前には、通常不定冠詞の "a" が必要です。
「将来」という場合は "in the future" と表現します。
これらの修正で、より自然で分かりやすい英語になりました。
歌手になる夢、応援しています!
最後には夢を応援してくれました(笑)
説明がわかりにくい場合には、詳しく説明をしてもらうように、さらに問いかけることもできます。
例えば、上記の例で「不定冠詞の a」がわからなくて問いかけてみると、以下のような返答が返ってきました。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
「不定冠詞 (indefinite article)」とは、名詞の前に置かれ、それが「特定されていない何か一つ」であることを示す単語です。
あなたの元の文「I want to become singer future.」の「singer」は、「歌手」という職業を表す名詞です。
この場合、特定の誰か一人の歌手になるわけではなく、「(数ある歌手のうちの)一人」になりたい、という一般的な意味合いになります。
そのため、数えられる名詞が単数形で、かつ「特定されていない何か一つ」を指す場合には、その前に不定冠詞の「a」や「an」を置くのが英語のルールです。
いかがでしょうか。
もっと長い英作文だったとしても、瞬時にチェックしてくれますし、コメントの中で不明な点があれば、何度でも説明してもらえます。
単語学習を強化
単語の意味・つづり・発音を理解したら、次は実際にアウトプットするための「用例」を知りたくなりますね。
辞書などを引けば例文も載っている単語がありますが、単語によっては例文が1つしか載っていない…ということもありますよね。
そんな時には、
『単語***を使って、XX語程度の易しい例文をYY個出してください』
と指示を出すことで、すぐに英文を生成してくれます。
語数の指定や出力してほしい英文の数は必要に応じて変えると良いでしょう。
実際に使うための用例を学ぶとしたら、上記のように「易しい」があると良いでしょう。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
(彼女は毎日スポーツにとても積極的です)
My dog is always active and loves to play.
(私の犬はいつも活発で、遊ぶのが大好きです)
It's good to keep your mind active by reading.
(本を読むことで、頭を活発に保つのは良いことです)
The volcano became active again after many years.
(その火山は、何年もぶりに再び活動的になりました)
He leads an active life, full of exciting adventures.
(彼は刺激的な冒険に満ちた活動的な生活を送っています)
このような出力結果でした。実際に active が使われるシーンを理解することができますね。
長文読解の素材を作ってもらう
日ごろ英語を勉強しているときに「どうしても覚えにくい単語」「何度も辞書で確認してしまう単語」はありませんか。
一度で覚えられれば良いのですが、すべての単語がそういうわけにはいきません。
ただ単純に繰り返し勉強して単語だけを覚えるのではなく、文章を使って理解して定着させていくことも有効な学習方法です。
『単語A、B、C、D、E…のすべてを使って、〇〇をテーマにしたXX語程度の易しい英文を和訳も一緒に生成してください』
と指示を出すことで、テーマに沿った長文を出力してくれます。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
科学は、世界がどのように機能しているかを理解するのに役立ちます。それは私たちを伝統的な考え方を超えて進ませることができます。科学者は新しい考えを探求するために特別な道具(機器)を使います。私たちは科学的な研究を通して異なる文化についても学びます。これは、私たちが自分たちの世界をより良く理解するのに役立ちます。
これに続けて別の指示を出すことで、同じ単語を使って別の長文を生成することもできます。
実際の例(使用している生成AIにより出力結果は変わります)

入力
(生成AIへの指示)

出力
(生成AIからの返答)
Hanako: Hi Taro! We learned about traditional songs in music class.
Taro: Oh, cool! Did you use any special instruments?
Hanako: No, just our voices! It made me realize how old some songs are.
Taro: I see. Did you also learn about different cultures through music?
Hanako: Yes, we did! It was interesting. What about you, Taro?
Taro: Well, in science, we learned how things move. We even used a small instrument to test it.
Hanako: That sounds fun too! School is full of new discoveries.
太郎:やあ、花子!今日何したの?
花子:やあ、太郎!音楽の授業で伝統的な歌について習ったの。
太郎:へえ、いいね!何か特別な楽器を使った?
花子:ううん、声だけだよ!いくつかの歌がどれだけ古いかわかったよ。
太郎:なるほど。音楽を通して異なる文化についても学んだの?
花子:うん、学んだよ!面白かった。太郎はどうだった?
太郎:うーん、理科で物の動き方を習ったんだ。それを試すために小さな道具(機器)も使ったんだよ。
花子:それも面白そうだね!学校って新しい発見がいっぱいだね。
このように、ジャンルも選ぶことができますので、自分の苦手なジャンルに絞って長文のトレーニングをすることも簡単になります。
日ごろの英語学習の「サポート」の役割を忘れずに!

安田
日々の学習の中で発音が不安に感じる単語を調べるのに使ったり、もっと知りたいと思った単語の例文を出力したりするのに使ったりするための一つのヒントだと思ってください
特に、生成AIを使う上での情報リテラシーは必ず確認するようにし、信頼できる情報源なのかどうかを見抜く力も身につけておきたいですね。
速く正確に読む・聴く力を鍛える「速読聴英語講座」

「速読聴英語講座」では、英文を速く正確に読む・聴くためのリーディングとリスニングの2技能に特化したトレーニングで、バランスよくリーディング力とリスニング力の向上を目指します。
自分の英語レベルに合わせてトレーニングをはじめることができます。
単語学習では発音・例文を確認しながら覚えることができます。
ここで覚えた発音が実際にできているかはGoogle翻訳を活用し、例文をもっと知りたい場合はAIに生成してもらうとより単語への理解が深まりますね。
長文読解問題はレベルに合わせた幅広い英文を搭載。会話文や時事問題はもちろん、専門的な論文まで様々なテーマや形式で出されます。
まだ覚えられていない・苦手な単語があった場合はその単語を用いた長文、苦手なジャンルがあった場合はその英文をAIに生成してもらうとさらに長文の演習数を増やすことができますよ。
まとめ
ICTと生成AIを活用すれば、英語学習を深められる!
サポートとして役立てましょう
- ひとりでは難しい発音練習を無料で手軽にできる
- 英作文を作ってもらうのではなく添削に利用する
- 苦手な単語の例文や長文を生成し演習を増やす
ICTと生成AIを活用すると、無料で英語学習が深められます。
ひとりでは難しい英語の発音練習や作文の添削が簡単にできるので、英語の先生のような感覚で活用できます。テキストでは限界がある例文や長文の生成もしてくれますよ。
情報リテラシーへの注意は必要ですが、新しい技術を使って日々の学習をもっと充実させましょう!