学習以外でも必要な「国語力」とは?育てるための方法をご紹介

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「これからの子どもたちには国語力が必要」とよく聞きますが、具体的に何をしたらいいかわからないと悩んでいる方も多いでしょう。
国語力は学習面だけでなく、子どもたちが生きていく中でとても重要な役割を果たします。

今回は国語力の重要性と育てるための方法をご紹介します。

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国語力とは?

国語力は「読解力」と「表現力」で構成されており、文章を読み書きする力だけでなく、物事を理解し相手に伝える力も含まれています。
この2つの力をバランスよく伸ばしていくことで、より深く物事を理解し、自分の考えを効果的に表現できるようになります。

文章の内容理解に必要な「読解力」

読解力とは、文章を正確に理解し、その背後にある意図や意味を読み取る力です。
「読む」ことができても「読み取る」ことができていない場合があります。
読解力が向上すると、教科書や問題文から正しく意味を理解することができます。

どの教科でもテストでは問題文を読む必要がありますよね。
つまり「読解力」は国語だけでなく学習全般において非常に重要な力です。
読めばわかる問題のはずなのにミスが多い場合は読解力が足りていないのかもしれません。

日本速読解力協会が提供する「新国語講座」では「読解力育成」に焦点を絞ったトレーニングに取り組むことができます。

自分の考えを伝えるために必要な「表現力」

一方、表現力は、自分の考えや気持ちを的確に伝える力を指します。文章を書く能力がこれにあたります。
自分の考えを伝える力は大人になっても役に立つので、表現力は社会生活においても大きな武器となります。

国語力が必要な理由

国語力は、国語の授業という枠を超えてすべての学びの基礎となる重要なスキルです。
例えば、文章の読解力がなければ算数や理科で問題文の意味を正確に理解することができません。

また、日々の生活や将来の社会生活においても、自分の意見を適切に伝えたり、相手の話を正確に理解したりするためには、国語力が不可欠です。
特に小学生のうちに国語力を基礎からしっかり身につけることで、他の教科や将来的な学びに対する土台をしっかりと作ることができます。

国語力は何に役立つ?

「国語力」と聞くと国語に直結するのかなと思いがちですが、国語力は国語以外でも役立つ場面はたくさんあります。

国語以外の教科にも役立つ

国語力は、国語の授業だけでなく、算数や理科、社会など、あらゆる教科に大きく関わります。
その大きな理由として、「学習内容の理解には文章を読む力、つまり読解力が必要だから」ということが挙げられます。

例えば、算数の文章題を解いたり、社会科の資料を読み取ったりする際にも、テキストの内容を正確に理解する能力が求められます。
また、問題を解釈する力や、論理的に答える力は、国語の基礎を応用する場面と言えるでしょう。
小学生の頃から国語力を磨くことは、他の学びをスムーズに進める基盤をつくることにつながります。

文章を書くことに役立つ

国語力を高めることで、文章を書く力も向上します。
作文やレポートでは、言いたいことを的確に表現する能力が必要とされますが、これは国語力の一部である表現力による部分が大きいです。
また、語彙力が高まると、文章に使える言葉の幅が広がり、相手に伝わりやすい文章を作れるようになります。
小学生のうちに文章を書く機会を増やし、国語力を鍛えることは、将来的にレポートや論文執筆においても役立つ力を養うことになります。

成長してからの生活に役立つ

国語力が育まれると、成長後の生活のさまざまな場面で役立ちます。
たとえば、契約書や重要な書類を読む場面では、正確に内容を読み解く力が求められます。
また、人前で話す際やプレゼンテーションを行う際にも、考えを論理的にまとめ、相手に分かりやすく伝える力が必要です。

こうした力はすべて、学生時代に培った国語の学びから自然と身についていきます。
国語力を高めることは、単に学力を伸ばすだけでなく、実生活を豊かにする要素でもあります。

小学生の国語力を育てるためにできること

子どもが成長してからも必要となる国語力ですが、普段過ごす中で国語力を育てることができます。
家庭でもできることが多いので、ぜひサポートしながら子どもの国語力を育てていきましょう。

日常会話を大切にする

小学生の国語力を育てる第一歩は、日常会話を大切にすることです。
家族や周囲の人との会話を積極的に楽しむことで、自然に語彙力や表現力が向上します。
特に、具体的で多様な言葉を意識的に使うと、子どもはその言葉の意味や使い方を学べます。

例えば、「夕飯の準備を手伝ってくれてありがとう」というような感謝を込めた言葉や、「今日は学校でどんなことを習ったの?」といった具体的な質問を投げかけることが大切です。
これにより、子ども自身が言葉を使って思いを伝える練習ができ、自然に国語力が向上するきっかけへとつながるのです。

本を読む機会を増やして活字に慣れる

本を読む習慣を身につけることも、国語力を伸ばすために非常に有効です。
活字に触れる機会が増えると、文章を通じて新しい言葉や表現方法を学ぶことができます。
また、読み進める中で物語の構造や文脈を理解する力、いわゆる読解力も自然と養われます。
読み聞かせを行ったり、子どもが興味を持つジャンルの本を提供したりすることで、本への親しみを持たせる機会をつくるのも良いでしょう。
図書館で借りる本や学校の教科書以外にも、漫画や短いエッセイ、小説など多様な活字を楽しむことができるのでおすすめです。

知らない言葉を調べて語彙力を増やす

国語力を育てるためには、知らない言葉に出会ったとき、それをしっかりと調べる習慣をつけることがポイントです。
わからない単語を辞書で調べたり、インターネットで検索したりして知識を広げることで、語彙力が飛躍的に向上します。

特に、小学生の時期にこうした習慣を身につけておけば、将来的に自分で学び続ける力も育成されます。
「この言葉ってどういう意味?」と疑問を持つよう促し、調べたことを親子で共有して復習することで、覚えた単語が日常生活の中で生きた言葉として定着します。

読解力を鍛える「新国語講座」の紹介

日本速読解力協会の提供する「新国語講座」では、国語力を構成する「読解力」の育成に焦点を絞り、語彙・文法・論理力を鍛えます。
トレーニングでは累計5,000語の語彙、読解力向上につながる文法、基礎的読解力(論理)問題に取り組みます。

新国語講座は、現代文講師 柳生好之先生が監修。
基礎的読解力(論理)の6つのカテゴリでは、それぞれの問題を解くためのポイントを、柳生先生の解説動画で学ぶことができます。

まとめ

国語力は国語以外の教科にも必要な力!学習以外でも役立つ

  • 国語力は全ての学びの基礎になる重要なスキル
  • 勉強以外にも、自分の考えや意見を伝えるためにも国語力は必要
  • 日常生活の中で意識することで国語力を育てることもできる

私たちが日常生活を送る上で欠かすことのできない「国語力」は、国語の成績に影響を与えるだけでなく、あらゆる場面で重要な役割を果たします。国語力が持つ役割をしっかり理解することで、どのように育てていくべきか具体的な取り組みが見えてきます。家庭での過ごし方も意識しつつ、お子さんの国語力向上をサポートしてくださいね。

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