読書感想文、どうやって書く?~本選びから構成、書く手順を解説~

この記事は3699文字です。
約3分で読めたら読書速度1200文字/分。

夏休みの宿題で、苦手と感じる子が多い読書感想文。

普段から読書習慣がない子にとっては、特にハードルが高いですよね。

速ドッグロボ

小学生のうちに書き方をマスターしておけば、苦手意識も薄くなり、抵抗感もなくなります。
今回は本選びから書く手順までを解説します。

読書感想文を書く前に

書き上げるまでのステップを知ろう

読書感想文を書き上げるまでのステップを事前に把握しておくことで、本を読んでいるときも意識することができます。

読書感想文を書くステップ

  1. 本を選ぶ
  2. 本を読む
  3. 構成を考える
  4. 読書感想文を書く
それぞれのステップについて解説していきます。

速ドッグロボ

ステップ①本を選ぶ

まずは「感想文を書く対象になる本選び」です。
当たり前ですが、本をしっかり読まないと、読書感想文は書き上げることはできません。
読み込むことで、読書感想文を書く時に要点や感想を自分の言葉できちんとアウトプットすることができます。

どんな本を選べばいい?

どんな本を選ぶかによって、読書感想文の書き進め方が変わってきます。

本を選ぶ上で一番大切なことは「自分が読みたいと思うか」です。
また、難しすぎたり、誰かに「読みなさい」と言われて選んだ本では、要点をまとめるのに苦労したり、読むのが嫌になったりしてしまいます。

図書館や書店でも読書感想文コーナーが設けられていることが多いので、どの本が自分に合いそうか、探してみるのも楽しいですよ。

本を選ぶときのポイント

  • 興味のあるジャンル
  • 身近に感じるテーマ(体験したことがあるか、自分に置きかえやすいか等)
  • 難しすぎる内容はNG

選んだ理由を考えてみる

本を選んだら、「なぜこの本を選んだのか」という理由を考えたり、親子で話したりしてみましょう。

自分の考えや思っていること、本を読んで得たいことを明確にしていれば、読み進めるときの姿勢も変わってきますし、読書感想文の冒頭で選んだ理由を書くことによって、読み手に自分の思いが伝わりやすくなります。
簡単にメモにして残しておくと、感想文を書く時に役立ちますね。

ステップ②本を読む

では、自分で選んだ本を読んでいきましょう!

速ドッグロボ

読んで気になったところは付箋やメモをする

読みながら疑問に思ったり、共感したり、感動したりという場面は必ず出てきます。
しかし、読み終わってからどの部分でそう感じたのかというのを思い返すのはなかなか難しいですよね。

何かしら心を動かされたページには、付箋を貼っていきながら読みましょう。
そして、付箋に「どういう気持ちになったのか」というのを簡単にメモすると良いです。
そのメモが感想文で自分の気持ちをまとめるときにとても役立ちます。

メモをとる場面

  • 印象に残る場面
  • 疑問に思った、共感した、感動したなど、心を動かされたところ

低学年など、読みながら付箋を貼るのが難しい場合は、一通り読み終わってから好きな場面などについて話す時間をとって、一緒に付箋を貼っていくのがおすすめです。

付箋やメモをしたところをもう一度読む

本を全部読み終えたら、付箋を貼ったところを再度読み直してみます。
全体を読んでから読み直すことで、最初とは違う見方や感情が出てきたり、さらに深く考えたりすることができます。
メモに「なぜそう思ったのか」を追記しても良いでしょう。

低学年では感想を言語化しにくい場合もあります。
「楽しい」「悲しい」「かわいそう」など、気持ちを表す言葉を提示して、一番自分の感想に近い言葉を導き出してみてください。

ステップ③構成を考える

読書感想文を書く前に構成を考えておくと、スムーズに書き進めることができるのでおすすめです。
読書感想文を書くのが苦手な理由として「何をどのように書いたらいいかわからないから」ということが多く挙げられますが、文章の組み立て方(構成)さえ理解すれば難しくありません。

はじめ:本を選んだ理由、簡単なあらすじ

なか:印象に残った場面、その場面で自分はどのように感じたのかを具体的に
・思わず何度も読み返すくらい◯◯のところに驚いた
・声を出して笑ってしまうくらい◯◯がおもしろかった
・◯年前に同じような経験をしたので共感した…など

おわり:感想のまとめ、この本を読んで学んだこと、自分に影響を与えたこと

前述でご紹介した「本を選んだ理由」や「気になったところ」に関してのメモを構成にあてはめていくと、どのように書いていけばいいかイメージしやすくなります。

ステップ④読書感想文を書く

いよいよ読書感想文を書いていきます!

速ドッグロボ

ステップ③の構成とメモをベースに書き上げていきましょう。
いきなり清書はせず、下書きで書いていくことをおすすめします。

はじめ:本を選んだ理由、簡単なあらすじ

読書感想文の書き出しである「はじめ」では、本を選んだ理由やストーリー全体の簡単なあらすじを書き、本の紹介をします。
特に本を選んだ理由は自分の想いを表現しやすいポイントになりますので、しっかりと自分の言葉でつづっていきましょう。

なか:印象に残った場面、その場面で自分はどのように感じたのかを具体的に

ここは、読書感想文のメインの部分です。
「ステップ②本を読む」で付箋・メモしたところを具体的に文章化していきます。

どうしてそう思ったのか、感じたのかという理由の他にも、自分の経験などと重なる部分があればそれを書いたりすると、より一層内容をふくらませることができ、読み手側も感情移入しやすい文章になります。

おわり:感想のまとめ、この本を読んで学んだこと、自分に影響を与えたこと

本を読んで感じたこと、考えたことなどをまとめます。「この本を読んで考えたこと」「自分が主人公だったらどう思ったか、どう行動したか」を自分の言葉で書くことで、読み手側にストレートに伝えることができます。

また、「本を読んでから実生活で意識していること」や「本を読んだ後に変わったこと」などを書くと、リアリティが加わってさらに読み応えも高まります。

「おわり」の部分は、あまり難しく考えず、素直な気持ちを表現することを心掛けましょう。

書くときの注意点やポイントは?

1日で書き上げようとしない

もちろん書こうと思えば1日で書き上げることもできますが、本選びから清書までの過程を考えるとなかなか難しいです。
焦って選んだり書いたりすると、逆にうまく書けずに行き詰ってしまいます。

自分が読みたい・書きたいと思える本をじっくり探すところから始めて、納得のいく読書感想文へと書き上げいくためにも、読書感想文には時間をかけることをおすすめします。

題名は「感想文を書き終えてから」

感想文を書く前より、書き終えてから題名を考えたほうが、感想文の内容とマッチする題名を思い浮かべやすいです。
「(本のタイトル)を読んで」というような簡単な題名よりも、自分の気持ちを織り交ぜた題名にすると、読み手側に期待を持たせるようなインパクトのある題名に仕上がります。

原稿用紙の正しく使う

下書きの後は清書をしていきますが、「読んでもらう」ことを意識して、文字は丁寧に綺麗に書くことを心がけましょう。誤字脱字もNGです。

また、原稿用紙には正しい使い方がありますので、注意点をおさえながら書いていきます。

原稿用紙の正しい使い方の一例

  • 題名は2~3マス空けて書く
  • 段落は1マス空けてから書く
  • 会話文が終わったら改行する

など

まとめ

自分が読みたい本を選んで、じっくり時間をかけて書き上げていこう

  • 自分の読みたい本を選ぶことが一番大切
  • 読みながら付箋やメモをしていくと、感想文を書く時に役立つ
  • 読み手側のことを考えて、素直な言葉で丁寧に書き上げる

読書感想文は、基本的なステップに沿って書いていくと、すらすらと書き上げられます。さらに、書き方がわかれば、受験問題に出題されるような課題作文にも苦手意識なく対応することができます。また、読書感想文がきっかけで気になる本に出会えば、自然と読書習慣が身に付きますよね。読書感想文の苦手意識を克服して、言葉で表現することや読書の楽しさを感じてみてくださいね!

関連キーワード

人気記事

時代とともに変化する!?日本の語彙
2023.02.17

言葉の意味は時代と共に変わる!?変化する日本語の語彙

日常の会話やコミュニケーションなど、生活に欠かせないのが母国語の『語彙』です。文化庁が実施した調査の結果でも、言葉やその使い方について、社会全般の課題があると答えた人が8割を超える結果となっています。

2024年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 国語 文字数を分析 難易度は昨年並みだが、速読解力は必須

2024年1月13日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は、文字数は昨年並み。出題意図が明確な問題が多かったものの、昨年同様複数の文章や資料を関連付けて答えを導き出す力が必要です。

2024年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2024.01.22

2024年度実施 大学入学共通テスト 英語 語数を分析 3年連続6,000語超え

2024年度(令和6年度)大学入学共通テストが、2024年1月13、14日に行われました。リーディングでは3年連続で6,000語を超え、リスニングでは今年も非英語母語者が混じる会話や、グラフや図と絡めた出題がみられ、総合的な英語力が問われました。