2025年からの共通テストは国語に新たな大問「実用的な文章」が追加!問題例2つを確認しよう

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2025年から試験時間や配点が変わる!共通テスト国語

2025年からの新課程入試の「国語」では「論理国語」と「文学国語」の範囲でどのような問題が出題されるか注目されていました。2022年11月9日に大学入試センターが公表した国語の問題構成では「論理国語」の範囲である「実用的な文章」が大問に追加されました。そのため、試験時間も10分延びて90分となることが発表されました。

令和7年度実施 共通テスト「国語」の内容

国語の大問が追加され、合計4つから5つに変更

2025年(令和7年)1月実施の大学入学共通テストの国語科目では、新学習指導要領「現代の国語」、「言語文化」それぞれで育成する資質・能力を、試験問題全体を通じて評価するとされています。 大問は1つ追加され、「近代以降の文章(論理的な文章,文学的な文章,実用的な文章)」、「古典(古文・漢文)」とあわせて大問は5つとなります。

「国語」の問題作成方針に関する検討の方向性より

これまでの問題作成方針で示してきたことを引き続き重視しつつ,新学習指導要領「現代の国語」,「言語文化」それぞれで育成する資質・能力を,試験問題全体を通じて評価する。
具体的には,新たな大問を追加し,より多様な文章を扱うことで,言葉による記録,要約,説明,論述,話合い等の言語活動を重視して,目的や場面に応じて必要な情報と情報の関係を的確に理解する力や,様々な文章の内容を把握したり,適切に解釈したりする力等も含め多様な資質・能力を評価できるようにする。

問題番号 大問(主な題材) 配点
第1問 論理的な文章 45点
第2問 文学的な文章 45点
第3問 実用的な文章(新設) 20点
第4問 古文 45点
第5問 漢文 45点

※近代以降の文章3問の問題ごとの配点は検討中

参照:令和7年度大学入学共通テスト試作問題「国語」の概要

国語の試験時間は10分延びて、90分に変更

大問が追加されたこともあり、国語の試験時間は10分延びて90分に変更されます。他の教科では、数学②の出題範囲が「数学Ⅱ」、「数学B」及び「数学C」となり項目が増加するため、試験時間が10分延びて70分となります。
新設された「情報」は、試験時間60分、配点100点であることが発表されました。

科目(令和7年) 現)試験時間 新)試験時間 配点
国語 80分 90分 200点
地理歴史・公民 60分 60分 ※1科目選択 100点
数学Ⅰ A 70分 70分 100点
数学Ⅱ BC 60分 70分 100点
理科 60分 60分 ※1科目選択 100点
英語 R80分、L60分 R80分、L60分 200点
情報 60分 100点

参照:令和7年度以降の試験に向けた検討について

国語の新しい大問「実用的な文章」の内容と配点

「実用的な文章」とは?

新しく追加された大問「実用的な文章」とは、どのような内容でしょうか。学習指導要領「論理国語」の中で、以下のように示されています。

実用的な文章とは,一般的には,実社会において,具体的な何かの目的やねらいを達するために書かれた文章のことであり,報道や広報の文章,案内,紹介,連絡,依頼などの文章や手紙のほか,会議や裁判などの記録,報告書,説明書,企画書,提案書などの実務的な文章,法令文,キャッチフレーズ,宣伝の文章などがある。また,インターネット上の様々な文章や電子メールの多くも,実務的な文章の一種と考えることができる。これらのうち,ここでは,現代の社会生活に必要とされるものを取り上げることを示している。

新しい大問の「試作問題」の配点

新しい大問「実用的な文章」の配点は20点です。そのことを踏まえ、時間配分を考えて取り組む必要があります。

試作問題A・Bの正解と配点

新しい大問「実用的な文章」の2つの問題例を確認

試作問題では、問題例として、複数の文章や図、グラフを基に、レポートの内容や構成を考える設定の問題が2つ紹介されました。複数の情報を整理して解答する必要があり、情報処理能力や読解力が求められる内容となっています。


※試作問題は、出題する問題の一例です。試作問題と同じような内容、形式、配点等の問題が、令和7年度以降必ず出題されるものではありません。

試作問題『国語』 第A問

試作問題 第A問では、「健康分野における、気候変動の影響について」学習者がリポートをまとめる場面設定で出題されています。文字数は約4,100文字(SRJ調べ)です。

各問題の概要 第A問

第A問は,気候変動と人間の健康についてのレポートを作成する言語活動を設定した。地球温暖化の影響について概略図やグラフとともに報告した文章や,地球温暖化への適応策について説明した文章に基づき,テクストを図表と関連付けながら的確に読み取る力や,レポートの作成に向けてテクストを適切に解釈し,目次の内容や構成について分析したり検討したりする力等を問う。

試作問題『国語』 第B問

試作問題 第B問では、「⽇本語の独特な⾔葉遣いについて」学習者がレポートをまとめる場面設定で出題されています。文字数は約4,400文字(SRJ調べ)です。

各問題の概要 第B問

第B問は,日本語独特の言葉遣いに関するレポートを作成する言語活動を設定した。言葉遣いに関する世論調査の結果(グラフ)や,役割語について説明した文章を扱っている。それぞれの資料をレポートに引用するために,複数の文章やグラフの内容や要旨を適切に解釈する力や,よりよいレポートにするために,レポートの内容を捉え直したり,根拠の示し方について考察したりする力等を問う。

参照:令和7年度試験の問題作成の方向性,試作問題等

情報処理能力を鍛えるトレーニング

日本速読解力協会の提供する「速読解力講座」では、文章を正確に理解しながら読む力や、文章を読み解くうえで必要な基礎的読解力を体系的にトレーニングできます。
入試では、限られた時間の中で正しく読み解く必要があります。その為、日頃から時間を意識した文章読解演習を行うことがおすすめです。

理解力トレーニング

全体把握力トレーニング

基礎的読解力トレーニング

まとめ

2025年実施の共通テスト「国語」は大問5問に増加、試験は時間90分

  • 2025年実施の国語試験時間は10分延びて90分になる
  • 「実用的な文章」が追加され、大問が4問から5問になる
  • 新しい大問では図表を含む実用的な文章を読み解き、処理する能力が求められる

国語は、大問が一つ追加され計5問となり、試験時間は10分延びて90分になりました。追加された大問の試作問題はA・B共に、実用的な文章を読み、複数のグラフや図から学習者がレポートをまとめる場面設定でした。
試験本番までに、時間配分を意識した解くトレーニングを行うことが必要となってきます。

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