英語のリスニング 放送スピードはどのくらい?速い英語を聴き取る4つの勉強方法
公開日:2020.08.14
最終更新日:2021.10.05
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英語のリスニングはゆっくりだとわかるのに、読むスピードが上がると途端に 「聞き取れない!」 となることはありませんか?
ネイティブの話す速度は160~200wpm程度ですが、英語のテストや試験ではどのくらいのスピードなのでしょうか。
英語の民間試験は入試で優遇される他、大学での留学条件や、企業によっては入社の基準にもなっているので、受検する人は年々増えています。
さらに大学入学共通テストではリスニングが100点満点になり、より重要視されています。
そこで、英検®、TOEIC®、大学入学共通テスト(英語)のリスニングスピード(wpm)を調べてみました。
目次
英語のリーディング・リスニングの速さの単位wpmとは?
wpmとは、words per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のこと
1分間に70word読めたら70wpmのリーディング速度、1分間に70word話せたら70wpmのスピーキング速度ということです。
リーディング速度の平均は、中学生が50wpm、高校生が75wpm、入試には120wpm程度が必要と言われています。
さらに英検®やTOEIC®では150wpm〜160wpmが必要です。
ネイティブの読む速度は300wpm、話す速度は160~200wpmと言われていますが、各試験ではどのくらいの速さで放送されるのでしょうか。
各英語試験のリスニング放送スピードはどのくらい?
英検®、TOEIC®、大学入学共通テストのリスニング放送スピード
高校入試や大学入試でも優遇される英語の民間試験。文章量が多いことも特長ですが、リスニングの対策も重要です。
1回のみの放送の場合もあり、速度も速いため、英語を聴くことにも慣れる必要があります。
各試験 | リスニング速度 |
---|---|
英検®準1級 | 135〜145wpm |
英検®2級 | 135〜145wpm |
英検®準2級 | 120〜130wpm |
英検®3級 | 125〜135wpm |
TOEIC®L&R | 160〜180wpm |
大学入学共通テスト (施行調査) | 145〜165wpm |
※SRJ調べ
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※TOEIC is a registered trademark of Educational Testing Service (ETS). This product is not endorsed or approved by ETS.
この表を見て、「速い」と感じますか?「遅い」と感じますか? 「よくわからない」と思う人が多いのではないでしょうか。普段から速度を意識して聞かないので、ピンとこないですよね。
大学入学共通テスト施行調査のリスニング放送を聞いてみましょう
【第6問B】 英語を聞き、問題用紙に記載されたれぞれの問の答えを選択肢から選ぶ問題 放送は1回のみ、4人の会話です。
独立行政法人 大学入試センター 平成30年度施行調査
オーディオブックの朗読が150~160wpmなので、「すごく早口!」というわけではありませんが、1回のみの放送の場合や、複数人の会話の場合もあるので、英語を聴くことに慣れておく必要があります。
リスニング力を強化する4つの勉強方法
後回しにせず、段階的にレベルアップ
英語のリスニング力をアップするためどんな対策が必要でしょうか。
もちろん、「たくさんの英語を聴く」ということが重要ですが、ただ聴いているだけで身につくというのは夢の話…。
文章レベルの選び方や、聴き方の方法も大切です。
ここでは、4つのリスニング対策をご紹介します。

①まずは8割程度の単語がわかるレベルからはじめる
英文全体の約8割の単語が理解できれば文章の意味がわかります。
いきなり難しい文章に挑戦したり、単語を全て覚えてからと後回しにするのではなく、自分のレベルにあった文章で英語を聴くことを始めてください。
②速さに慣れるために、速い英語を聴く
速い英語を聞くことに慣れると、普通の英語がゆっくりに聞こえます。
1.倍速音声を聴く
2.普通の音声を聴く
といったように、徐々に英語のスピードを上げるよりも、初めから倍速機能などのついたオーディオなどで速い英語を聴いてみてください。
その後に普通の速さの英語を聴くと、聴き取れることに驚くかもしれません。
③シャドーイング(音読)をする
シャドーイングとは、紙教材を見ずに、英語を聴き取りながら遅れて発音することです。
リスニング力はもちろん、スピーキング力も鍛えられます。
ここでは、灘中学校・高等学校の英語教諭である木村達哉先生の「キムタツ流シャドーイングの方法」を紹介します。
キムタツ流シャドーイングの方法
①聞こえてくる英語を真似て音読する。(口パクでもOK! リズム、イントネーション、息継ぎの位置等、全て真似する)
②慣れてきたら速さを速めていきましょう。
キムタツ流 長文読解・リスニング対策を伝授!~リスニング編~ の記事では、シャドーイングの他にも「ディクテーション」や「オーバーラッピング」、「リプロダクション」の方法も紹介しています。
④知らない音は聴き取れない!単語の復習をする
当たり前ですが、知らない音は聞き取れません。
上記の①〜③のトレーニングから難易度を徐々にアップさせるためにも、単語や文法の復習も並行して行いましょう。
また、スペルと意味だけを覚えるだけでは聴き取ることは出来ません。
必ず発音を繰り返し聞いて、さらに自分でも音読して覚えることが大切です。
単語を覚えたら、①に戻って徐々に英語の難易度をアップしたり、長文のリスニングにも挑戦していきましょう。
リスニング対策におすすめの教材アプリ
「速読聴英語講座」のトレーニングは全文1.5倍、2倍速音声を収録
英語の長文読解とリスニング対策トレーニング「速読聴英語講座」は、自分にあったレベルで初められるトレーニングアプリです。
英検®やTOEIC®、大学入試対策用の文章も収録しています。(2020年秋リリース)
速読聴英語(リスニングコース)トレーニングの流れ
- 出てくる単語を音声で確認・和訳問題
- 英語長文の音声を聴き、内容理解度とwpmを計測
- 1.5倍、2倍速の音声を聴く
- シャドーイングやディクテーション
- 日本速脳速読協会「速読聴英語講座紹介」 英語長文読解に必要なリーディングとリスニングの2技能を鍛えます。レベルに合わせた4つのコースと、入試・検定対策問題も収録。
- 日本速脳速読協会「教室検索ページ」 速読聴英語講座を受講できる全国1,300教室の学習塾から探すことができます。
まとめ
英語試験のリスニングスピードは120〜180wpm
各試験のリスニングスピードを確認して、それぞれにあった対策を行うことが重要です。 リスニング対策を後回しにせず、毎日5分ずつでも英語の音声を聴きましょう。 海外ドラマを見たり、英語の音楽を聴くのもリスニング対策になっていいですね!