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キムタツ流 長文読解・リスニング対策を伝授!~リスニング編~

6月14日、講師に灘中学校・高等学校の英語教諭である木村達哉先生をお迎えし、「リスニング」・「長文読解」それぞれ焦点を絞った指導方法や対策についてオンラインセミナーを開催しました。参加者は約800名と、大盛況でした。
今回は、セミナーで伝授してくださった「キムタツ流の対策~リスニング編~」についてご紹介します。

キムタツ先生

木村達哉先生プロフィール
『夢をかなえる英単語 ユメタン』(アルク) 『夢をかなえる英文法 ユメブン』(アルク)『キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ』(旺文社)『灘校生が実践しているTOEICTEST900点を当たり前のように取るためのパワフルメソッド』 (角川書店)など英語学習書の著書が多数。オフィシャルサイトでは、日々の活動や英語指導者向けのアドバイスなどを網羅したブログも更新中。

【リスニング編①】共通テストで満点を狙える勉強法って?

2021年1月から実施される大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。リスニング問題に特化して大学入試センター試験との違いを比較してみましょう。

センター試験と共通テストの違い
・読み上げが1分間に120語→140語にアップ
・読み上げ1回のパターンも出題
・話者数が増加(センター試験は最大3人)
・答えが1つとは限らない問題が出題
・アメリカ英語だけでなくイギリス英語や非母国語話者の英語も混じる

センター試験と比べて読み上げスピードが速くなっているのに加え、問題数の半分以上が英語の読み上げ1回だけとなっています。
問題も、聞き取った英文をもとに整理・判断する必要のあるものばかりなので、全体の文脈・内容を1回で理解できる集中力が重要です。

キムタツ先生

キムタツポイント!
センターレベルの放送を聞き取れる練習をするのであれば、昨年度の受験生の結果を上回ることを目標にしよう!
まずは自分の語彙力に合わせたリスニング対策を!

【リスニング編②】聞き取れない人の特徴

英語の文章を左から右に読み進めていく際、主語や不定詞等を確認しながら読んだり、/(スラッシュ)で区切りながら読んだりする方がいます。母国語を読む時はそういった作業をしながら読むということはありえないですよね?英語を読む時に作業をしながら読むことに慣れていると、リスニングをした際にも自然と「聞き取れた順番に理解をしていく」という意識がついてしまいます。したがって、「書きながら読んでいる人は英文を読む力が低い」と言わざるをえません。
「語彙や熟語の知識もあり、トレーニングもしているのにリスニングができない」という人がいれば、それは、上述したような「作業をしながら読む」ことに慣れているのが理由です。

日本人の多くは、英語の文章を読む時に、右から左へ返り読みをしながら「和訳をしないと」と思って読んでいます。読むことと和訳することを混同しているのです。
読む時は左から右へ目を動かして返り読みをせずに意味を捉える意識をすることで、リーディングだけではなくリスニングの練習にもつながっていきます。

キムタツ先生

キムタツポイント!
作業をせずに左から右に読み進めることがリスニングを極める第一歩

【リスニング編③】聞き取れるために必要な5つのこと

英語の文章を聞いている時、「文章を書き出したら意味は分かるけど、聞いただけでは分からない」ということはありませんか?
その大きな理由として「自分が思っている音とネイティブが発音している音が同じように聞こえないから」ということが挙げられます。
そもそも日本語と英語の話し方が異なることが、その理由に繋がっています。
英語は「強調すべき内容のところ」に抑揚をつけて話すのに対し、日本語は単調に話します。その「英語と日本語のリズムの違い(音の壁)」を越えていきましょう!

リスニング力を向上するために必要なことは5つ

1. 返り読みをしないで読む(読むのも早くなる)※リスニング編②参照
2. ディクテーション
3. オーバーラッピング
4. シャドーイング
5. 応用:リプロダクション

ここでは、2.ディクテーション~5.応用:リプロダクションの方法について伝授します。

キムタツ流ディクテーションの方法

ディクテーション=聞いた言葉を書き起こすこと
紙と鉛筆を用意します。PCでタイピングしたり、タブレットで書くのも良いですね。
自分の英語レベルに合った教材を選びましょう。リスニング以外の教材でもOK。
流しっぱなしで聞くよりも、意味の切れ目で止めて書くと良いです。
「聞き取れたところ」「聞き取れていないところ」を確認することが大切なので、単語の綴りは気にしないでOK。

キムタツ先生

キムタツポイント!
音声を何回か流して聞く意識を持とう!3回くらいがベター。
何回か聞いていて聞き取れないところが見つかった時は意識して聞いてみよう!
自分の英語レベルに合った教材を選ぶことが大切。
英語が苦手な人は日本語が流れてから英語が流れる教材がおすすめ。
 (意味の壁を越えることもできる!)→ユメタンJrがおすすめ

キムタツ流オーバーラッピングの方法

オーバーラッピング=聞き取った英語を真似て発音すること
紙教材を見ながら聞こえてくる英語を真似て音読しましょう。
(リズム、イントネーション、息継ぎの位置等、全て真似する)
好きなイングリッシュネイティブの言い方を真似てもOK。
(動画サイトで話している様子を見てみよう)

キムタツ先生

キムタツポイント!
何度も音読して真似る意識をすると、リズムを掴んでスピーキング力UPにも!
リズムに慣れると英語っぽく話せるようになるし、リスニングの練習にもなる!

キムタツ流シャドーイングの方法

シャドーイング=紙教材を見ずに英語を聞き取りながら遅れて発音すること
真似るポイントはオーバーラッピングの時と同じですが、紙教材を見ずに発音することが大切です。
慣れてきたら速さを速めていきましょう。

キムタツ先生

キムタツポイント!
口パクだけでも有効なので、電車の中でもOK!
オーバーラッピングとシャドーイングを続けるだけでも、英語が聞き取れる耳になります!

キムタツ流リプロダクションの方法

応用:リプロダクション=聞き取った英語を言葉にして話すこと。短期記憶。
紙の教材を見ずに英語を聞き取ります。
オーバーラッピングを意識して聞き取った英語を発音しましょう。

キムタツ先生

キムタツポイント!
簡単な教材からはじめていきましょう!

【リスニング編④】長さへの対応

まず「長さに慣れること」から始めましょう。
長い文章を一度に聞き取るのではなく、段落を増やしていく等して少しずつ長くして練習すると良いです。
もし長い文章を聞き取りたい場合は、一度黙読したことがある文章を集中して聞くトレーニングをすると、少しずつ長い文章を聞けるようになります。

【リスニング編⑤】こういう時どうする?

Q1.音読を続けてもゴールが見えなくなってくる

→バックトランスレーション(日本語を英語に訳す)をしましょう
「読んだ、聞いたにも関わらず音読できない」という弱点を、バックトランスレーションすることで「音読して英語のリズムを刷り込む→書く力、話す力が上がる」ことに繋がり、結果必ず聞けるようになります。
「5回聞いてバックトランスレーション→5回聞いてバックトランスレーション」を数回繰り返します
「何回も聞いてるし、日本語から英語にできるだろう」と思いきや、数回ではバックトランスレーションできません。繰り返し続けることが大切です。

Q2.リスニング対策に割く時間って?

→もし自分の英語レベルが英検®2級程度ならば、毎日5分でも時間を持ちましょう。
2~3日空いてしまうと耳が忘れてしまうので、必ず毎日短時間でも時間を持つことが大切です。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

【動画】リスニングが出来ない理由は”読み方”にあった?

まとめ

リスニング力をUPさせるには

①音の壁と意味の壁を越える
返り読みをしないで読む(結果、読むのも速くなる)
ディクテーション
オーバーラッピング
シャドーイング
リプロダクション
長さに慣れる

②基礎体力を身につける
少しずつでも繰り返し続けること

これらを意識することで、共通テストは満点とれるはず!

いかがでしたか?キムタツ流を実践して、楽しくリスニング対策を続けることで、書く力や読む力も自ずと身についていきますよ。
次回は「キムタツ流の対策~長文読解編~」をご紹介します。

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