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キムタツ流 長文読解・リスニング対策を伝授!~長文読解編(難関大学の受験に通用する勉強法)~

6月14日、講師に灘中学校・高等学校の英語教諭である木村達哉先生をお迎えし、「リスニング」・「長文読解」それぞれ焦点を絞った指導方法や対策についてオンラインセミナーを開催しました。参加者は約800名と、大盛況でした。

今回は、前回の「キムタツ流の対策~リスニング編~」に続き、「キムタツ流の対策~長文読解編(難関大学の受験に通用する勉強法)~」についてご紹介します。
キムタツ流 英語長文読解

キムタツ先生

木村達哉先生プロフィール
『夢をかなえる英単語 ユメタン』(アルク) 『夢をかなえる英文法 ユメブン』(アルク)『キムタツ式英語長文速読特訓ゼミ』(旺文社)『灘校生が実践しているTOEICTEST900点を当たり前のように取るためのパワフルメソッド』 (角川書店)など英語学習書の著書が多数。オフィシャルサイトでは、日々の活動や英語指導者向けのアドバイスなどを網羅したブログも更新中。

【長文読解編①】「たくさん読む=読めるようになる」は勘違い

英語の4技能を発信と受信にわけると
発信する:スピーキング・ライティング
受信する:リスニング・リーディング

というようになります。母国語でもこの4技能を使って活動していますよね。

受信した量(リスニング・リーディング)が少ないと、発信した量(スピーキング・ライティング)も少なくなりますので、スピーキングやライティングの力をつけたい場合は、リスニングやリーディングの力をつけることが必要です。

また、「国語が苦手な場合は、たくさん本を読んだら国語の成績が上がる」と思っている人がいますが、本を楽しんで読んでいるだけだと成績向上には繋がりません。英語も国語も「正しく読む」方法を身につけた上でたくさん読むことが大切です。

キムタツ先生

キムタツポイント!
いろんなジャンルの文献をたくさん読んで語彙力も読む力も上げていこう!

【長文読解編②】長文では構造分析しない

構造分析とは『文の主語や述語や係り受けの構造を考えること』ですが、もし構造分析をしながら長文を読んでいるとしたら、読み終えるのに果てしなく時間がかかってしまいます。読むのが遅い人は無意識に構造分析しながら読んでいるのではないでしょうか。

文章を読む時に意識することは、構造ではなく「内容(筆者が何を伝えたいか)」です。構造分析をしながら読んでしまうと、長文読解の最大の目的である内容理解ができなくなってしまいます。
長文読解の初期段階で構造分析をしたりスラッシュをひいたりして読んでいく練習をすることはもちろん必要ですが、特に大学入試を控える高校生は構造分析よりも内容理解をしながら読むことが大切です。

内容理解を重点に置いて英語の長文を読むことで、情報を拾いながら自然と英語を読めるようになります。

キムタツ先生

キムタツポイント!
長文読解の目的は「構造分析」じゃなくて「内容理解」

【長文読解編③】長文の読み方(ファーストリーディング)

英語は「左から右」や「上から下」に読むのが基本ですが、そもそも日本語と英語は文の構造が違うので、英語を日本語に訳そうとすると、読んでいる途中で「右から左」や「下から上」に読み直してしまいます。これを「返り読み」と言います。
返り読みをしながら読むと当然読む速さは遅くなってしまいます。

英語を読んでいる途中で意味や単語がわからなくても、目を止めずに「左から右」に読み続けてください。何度も言いますが、長文はまず「内容を理解すること」が大切です。

高校2・3年生を勉強のゴール地点として、それまでに
自分が読めるレベルを知る(学年で合わせなくてOK)
返り読みをしない
段落ごとに内容を要約してメモする習慣をつける
以上を意識しながら長文読解のトレーニングを進めながら語彙力もつけると、長文もすらすらと読めるようになりますよ!

キムタツ流ファーストリーディングの仕方

ひとつの段落を読み終えるまで目を止めずに読み続ける。(絶対に返り読みはNG)
リスニングの問題集で音を聞きながら読むと、返り読みの癖をなくすことができますよ。
ひとつの段落を読み終えたら、自分の言葉で内容を簡潔にメモしておく。

キムタツ先生

キムタツポイント!
返り読みをしない癖は内容理解力にもリスニング力向上にも繋がる!
→リスニングについては「キムタツ流の対策~リスニング編~」を参照
長文全体を読むのではなく、段落単位で読むようにしよう!
長文を読んでいる途中で疲れたら休憩してもOK。段落ごとに要約しておけば、途中から読んでも理解できる。

【長文読解編④】長文の読み方(セカンドリーディング/復習)

一度読んだ文章を復習して読む(セカンドリーディング)ことで、ファーストリーディングでは気づかなかったことに気づくことができます。

キムタツ流セカンドリーディングの方法

音を理解するために音読をしましょう。できればCDがついている教材を選ぶと良いです。(CDがついている教材を選ぶメリットは次の章で紹介します)
意味を理解するために「語句・文法・構造」を考えましょう。さーっと読んでいることを意識していたファーストリーディングの段階では気づかないことがわかります。
その後はひたすら音読!!バックトランスレーション(日本語を英語に訳す)しても良し!!

キムタツ先生

キムタツポイント!
ただなんとなく読むのではなく、音と意味を理解した上で文章をたくさん読もう!
バックトランスレーションを取り入れると、リーディングだけじゃなくリスニングの練習にもなります。まずは「ひとつの段落」と決めてバックトランスレーションしてみましょう。

【長文読解編⑤】問題集の選び方と進め方

CD(音源)がついている教材を選ぶのがベスト

音の理解をしながら勉強をすると「リーディングの勉強をしながらリスニングの勉強もできる」ので一石二鳥ですよね。音を聞いていると、文頭のthを発音しないとか、単語と単語をくっつけて発音しているところとか、音についていろいろなことを発見することができます。
電子辞書で音を確認することもできますが、単語ごとの音しかわからないので、単語と単語の音のつながりが分からないことが難点です。教材はできるだけCDがついているものを選ぶようにしましょう。

どんな難易度の問題集を選べば良い?

・もし立ち読み等で事前に内容が確認できるのであれば、「推測しながら読むことができない文章が多い」と感じる問題集はやめたほうがいいです。
・問題を解かないと音読できない文章が入っている(文章の中に空所が多い)長文問題は、特にリーディングの準備段階である中学生の時は選ばないようにしましょう。
・長文読解は問題を解くことでなく、「トレーニングすることが目的」なので、演習寄りの問題集は選ばないほうがベター。

【動画】長文読解のコツは音と意味の理解を越えること!

まとめ

長文読解力をUPさせるには

左から右へ、上から下へ読む(返り読みをしない)
内容理解を意識して読む(段落ごとに要約をメモする)
復習(セカンドリーディング)をしっかり行って、音と意味の理解を極める
音と意味の理解(リーディングの準備)をしてから、語彙力を身につける
いきなり長い文章を読まない。
 ひとつの段落をきちんと読む練習をして、「しっかり読む」姿勢を身に着けてから、読む数を増やしていく

キムタツ先生

キムタツから英語を勉強してる皆さんへ
聞く力と読む力は本当に大切。英検®準一級やTOEIC®730点レベルでは、ビジネスで通用しません。もし外国語を勉強して「日常的に活用していきたい」という思いがあるのであれば、謙虚な姿勢でたくさん読んだり聞いたり、初期段階のトレーニングを極めることが重要です。英語の勉強に「楽な方法」なんてありません。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※TOEIC is a registered trademark of Educational Testing Service (ETS). This product is not endorsed or approved by ETS.

いかがでしたか?長文に苦手意識がある方も多いと思います。まずは「ひとつの段落の内容を理解すること」が大切です。今日からキムタツ流を実践して、リーディング力もリスニング力も並行しながら身につけていきましょう!

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