新課程2年目の英語共通テスト!リーディング平均点アップの正体を分析、次年度への対策は?

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2026年1月17日(土)と18日(日)に、新課程2年目となる共通テストが実施されました。昨年度から新課程の入試がスタートし、果たして2年目はどのようなレベルで出題されるのか…と注目されていました。

ここでは、1月17日に実施された「英語(リーディング)」の出題を分析して、次年度への対策を考えていきます。

一般社団法人 日本速読解力協会 理事 安田 哲

ライター

安田 哲

一般社団法人 日本速読解力協会 理事

約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。

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【2026年版】共通テスト・英語出題の全体像

2026年の共通テスト英語リーディング、リスニングの語数カウント結果と分析速報はこちら

語数は昨年並の約5,600語

大問は8題構成、設問数やマーク数も新課程初年度の昨年度と同じでした。
新課程の出題として出題されている第4問・第8問もいずれも出題形式は昨年度を踏襲しておりましたので、昨年度の過去問で対策を立てていれば解きやすかった問題と言えるでしょう。

旧課程の共通テストでは長文が10本ありましたから、新課程の出題になって長文が8本になったことにより、一つひとつの長文に時間を割くことができるようになったと考えることもできます。
出題の総語数を見ると、新課程初年度の昨年度(5,612語)とほぼ同じ5,609語でした。共通テスト実施初年度(2021年)が5,495語であったことを考えると、おおむね5,500語程度で出題の分量は落ち着いてきたと言えるでしょう。

平均点は約5点アップ

2025年の平均点が57.69点だったのに対し、2026年の平均点は62.18点となり、約5点の平均点アップとなりました。

2022年から2025年までの平均点と語数の推移を見ると、右のグラフのようになり、語数が増えると平均点が下がり、語数が減ると平均点がアップするという関係になっており、受験生にとって語数のハードルは大きいものだったと考えることができます。

しかし、2025年→2026年は語数のハードルは変わらなかったにもかかわらず、平均点はアップしました。次のセクション以降では、実際に出題された英文の難易度を分析した結果から、どの部分が易しくなっているのかを明らかにしていきたいと思います。

2026年度共通テストは英文のレベルは易しくなった

ここでは、2025年と2026年の共通テスト本文の長文レベルを、CVLA(CEFR-based Vocabulary Level Analyzer)を使って算出したスコアを、独自に組み合わせて「長文難易度スコア」として比較してみました(スコアは12点満点で、点数が大きい方が難しい文章と言えます)。

全体スコアは7.90→7.27でわずかに易化

まず、共通テスト全ての長文の平均スコアを算出してみると、2025年が7.90、2026年が7.27となっており、わずかに易化しています。このスコアの推移から考えて、全体の平均点がアップしたのは文章が易しくなったということが挙げられるでしょう。

長文ごとでは CEFR A1/A2レベルも出題されている

長文ごとにスコアを算出してみると、以下の表のようになります。第7問と第8問は2年連続で CEFR B2 レベルでの出題でしたが、第1問と第6問は2026年度の方が易しくなっており、特に第6問は CEFR A1 レベルでの出題となっていました。

2025年 2026年
第1問 9.42 B2 6.42 A2
第2問 7.17 B1 7.33 B1
第3問 5.25 A2 5.92 A2
第4問 7.50 B1 7.25 B1
第5問 7.58 B1 8.33 B1
第6問 6.00 A2 4.42 A1
第7問 9.92 B2 9.08 B2
第8問 10.33 B2 9.42 B2
全体 7.90 B1 7.27 B1

CEFRのレベルは、英検®で対照すると、A1が英検®3級(中学卒業)程度、A2が英検®準2級(高校中級)程度、B1が英検®2級(高校卒業)程度、B2が英検®準1級(大学中級)程度となります。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

難化が予想される次年度への対策

62.81点という平均点は、センター試験から共通テストに切り替わってから最高の点数となります。また、2025年・2026年と2年連続で平均点がアップしていますので、おそらく2027年の共通テストは難化すると考えられます。

2025年と2026年を比べて、以下の2つの項目が2026年は易化しています。次年度への対策としては以下の2つの項目を踏まえて対策を立てておきたいところです。

内容語のレベル

内容語(Content Words:名詞・動詞・形容詞など具体的な意味を持つ語)の2025年のスコアが10.0、2026年は8.9でした。ここから考えられることは、2026年は受験生にとってなじみのある語の出題が多かったということです。内容語のレベルアップに備えるためには、日頃から幅広いジャンルの文章を読んで、触れる語彙の幅を広げておくことが重要です。

一文あたりの動詞の数

一文あたりの動詞の数のスコアは、2025年に7.75だったものが2026年には6.63になりました。このスコアは、例えば受動態では「be動詞+動詞の過去分詞形」で「2つ」とカウントされると高くなるスコアです。つまり、長い文や複雑な文の構造になるとスコアが上がる傾向にあります。この部分のレベルアップに備えるためには、「読みやすい文」だけでなく「少し歯ごたえのある文」を読めるようにトレーニングしておくことが必要です。

依然として早く正確に読む力は必要

語数も以前の6,300語に迫るような出題ではなくなり、5,600語程度に落ち着いたことで、解きやすくなったと感じるかもしれません。ただ、一般的な高校生の平均読書速度は75wpm(wpm=はwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数)と言われており、このスピードで読んでいては読むだけで時間が足りなくなってしまいます。大学入学共通テストの受験にはそのおよそ2倍にあたる150wpmのスピードが求められていると言えます。

【調査結果】速読聴英語講座の受講者は、共通テストで良い結果を残している!

日本速読解力協会では、2026年の共通テスト受験生の得点結果を調査しました。
速読聴英語講座の受講生・非受講生あわせて約180名のデータを集めることができました。速読聴英語講座の受講有無で、実際の得点を比較してみると、以下のような結果が出ました。

速読聴英語講座を半年以上受講している受験生は、リーディングでは全国平均を12点以上上回る75.24点という結果になりました。速読聴英語講座非受講生との差は18点以上にもなり、速く正確に読むことが求められている大学入学共通テストで、しっかりと成果を残すことができた結果と言えます。

また、リスニングでは、速読聴英語講座を半年以上受講している受験生は全国平均を約5点上回る59.71点、非受講生との差は12点以上となりました。

リーディングとリスニングを合わせれば、非受講生と受講生の差は30点以上になり、英語だけで大きな差を作ることができた点は、速読聴英語講座の効果と言えるでしょう。

速読聴英語講座の紹介

速読聴英語講座では、英文を速く正確に読む・聴くためのリーディングとリスニングの2技能に特化したトレーニングで、受験に役立つ英語長文読解力を鍛えることができます。

なぞり読み・スラッシュリーディングで、英文を前から意味の固まりごとに読むトレーニングを行い、速く正確に読む力を鍛えます。現代技術や社会問題など、大学入試を意識した英文のコースも搭載しており、語彙レベルの難化にも対応できます。

本記事ではリスニングに触れていませんが、1回の再生で聴き取る問題があるため、高いリスニング力も必要です。速読聴英語講座にはリスニングのトレーニングも搭載していますので、英語を聴き取る力を鍛えることもできます。

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  • 英語の長文を速く読む力をつけたい
  • なるべく多くの英語の長文に触れて知識を身につけたい
  • 大学入試を想定した問題演習がしたい
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まとめ

英語リーディング平均点アップの要因は、内容語のレベルと一文当たりの動詞の数!
共通テストは「知識」だけでなく「処理速度」の戦いでもある

  • 問題構成や出題の総語数は昨年度同様、ただし平均点は約5点アップ
  • 2026年度は英文のレベルがわずかに易化
  • 速読聴英語講座を半年以上受講している受験生は、リーディングでは全国平均を12点以上上回る

共通テストの英語は、2年連続で平均点がアップしているため、2027年度の共通テストは難化する可能性が高いと考えられます。語彙や長文読解のレベルアップはもちろん、依然として速く正確に読む力は必要です。2027年度を受験する方は、今から対策をして、自信をもって本番に挑めるといいですね。

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