【新課程2年目】2026年度の大学入学共通テスト英語:語数は昨年度とほぼ同じ、依然として読むスピードは必要!
公開日:2026.02.04
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2026年度(令和8年度)大学入学共通テストが、2026年1月17、18日に行われました。
今回は新課程2年目の出題でした。リーディング・リスニングともに昨年度と同じ構成、同じ分量で出題されました。旧課程から新課程になった時のような大きな変化はありませんでしたので、昨年度の問題で対策を立てていた受験生は、実力が発揮できたのではないでしょうか。
ここでは、大学入学共通テスト英語リーディング、リスニングの語数カウント結果と分析を掲載します。(SRJ調べ)
目次
英語:リーディング 分析
昨年同様の出題形式で、多様な英語表現が出題
リーディングの語数は5,609語で、昨年度とほぼ同じでした。
大問数・設問数・マーク数ともに昨年度と同じで大問8題すべてが読解問題でした。昨年度より出題された第4問・第8問も、出題形式は昨年を踏襲しています。出題語数も昨年度とほぼ同じでした。

題材は日常的な文章から物語文、説明文、複数意見の読解など広範囲にわたっており、分野に偏らない英文ジャンルに触れて読解力を向上させておくことが必要です。
本文の表現を言い換えた表現を理解することや、複数の情報を総合して解答を導き出す問題も安定して出題されているので、多様な英語表現を理解できるようにしながら、スピーディーに情報を処理することが求められていると言えます。
時間内に読解するためには150wpmが必要

高校生の平均読書速度75wpmで読んでいては、読むだけで時間が足りなくなってしまいます。そのため、受験には約2倍の150wpmの英語を読むスピードが必要となります。
総語数に関しては、過去5年間の語数は約5,600~6,300語の間で推移していることから、次年度以降もこの分量での出題となると考えられます。共通テストレベルの文章であれば、150wpmを意識して英文を速く正確に理解するための学習が必要不可欠です。
※wpmとはwords per minuteの略で、1分間に読めるワード(単語)数のことです。
英語:リスニング 分析
基本的なリスニングの力が身についていれば解ける問題
大問数・設問数・マーク数ともに昨年度と同じでした。1回再生の配点割合も昨年度と同様に60%でした。
イラスト・表・グラフを含む出題がされる点や、非ネイティブの英語音声が含まれている点も変更なく、安定した出題だったと言えます。
第4問Aでは「不要なイラスト」が加わっていましたが、それほど難しい問題ではありません。基本的なリスニングの力がついていれば難なく解くことができるレベルと考えられます。

図表や選択肢を時間内に読み解く力が必要
複数の音声から内容を正しく判断して理解することや、第5問の講義形式の聞き取りのような問題では、図表や選択肢を限られた時間内に正確に読み取っておくことが必要不可欠です。1回再生の問題で求められている情報にすぐに答えることができるように、日ごろからリスニングのトレーニングをしておきたいですね。
また、一部、流れてくる英文の言い換え表現が必要な問題も出題されているので、単に英語を聞き取る練習だけでなく、日常の学習から幅広い英語の表現に触れていくように意識しておくとよいでしょう。
来年度以降の受験生の皆さんへのアドバイス
今から速く正確に英語を読む練習とリスニング演習を始めよう
センター試験から共通テストに変わり、新課程の2回目の共通テストが行われました。
リーディングの語数は新課程になってからは約5,600語となっています。以前には6,000語を超えていたこともありますが、新課程の2年間が約5,600語ということを考えると、次年度以降も5,600~6,000語の間で推移するものと考えられます。
ピーク時よりも出題語数は減っていますが、日ごろからスピーディーに英語を読む練習をしていない受験生にとっては制限時間ギリギリになってしまうことでしょう。英語を読むスピードは、共通テストの出題レベルであれば、常に150wpm以上で読み進められるように日々の学習を進めておきたいところです。
共通テストでは次の様な出題に慣れておくことが必要です。
- 本文の表現を言い換えた表現を選択肢の中から正しく選べるようになること
- 複数の情報を整理して判断しながら、正解の選択肢を選べるようにしておくこと
共通テストの第6問は、場面・時系列を正しく追っていく必要がある長い物語文が出題されています。過去には時系列が前後する文章もありましたので、話題やトピックを正しく追っていく必要があります。
第7問は、例年やや語彙レベルの高い文章が出題されています。前後の文脈から読みこなすことは十分にできますが、知っている語彙は日ごろから増やしていけるといいでしょう。
様々なジャンルの文章に触れていくことと、まとまりのある英文を読んでいくことが共通テストリーディング突破のためのポイントと言えるでしょう。
リスニングは約30分間にわたって、次々に問題が出題されます。
リーディングが終わった後にリスニングの問題が実施されますので、疲れていても集中力を切らすことなく英語が聴き取れるようになるまで習熟することが必要です。問題用紙に与えられている条件や状況、選択肢を素早く読んで頭に入れることと、1回で正確に聴き取ることができるよう、日頃から英語に触れていってください。
おすすめのトレーニング
日本速読解力協会の提供する速読聴英語講座では、英文を速く正確に読む・聴くためのリーディングとリスニングの2技能に特化したトレーニングで、受験に役立つ英語長文読解力を鍛えることができます。
また、共通テスト対策コースでは図表の読み取りや複数選択問題など、実際の出題形式で演習ができます。
速読聴英語トレーニング例

語彙 
スラッシュリーディング 
リーディング 
リスニング
まとめ
共通テストでは、速く正確に読む・聴く力が求められる
- リーディング総語数は5,609語で、新課程初年度の昨年度とほぼ同じボリューム。
- 今後も5,600語~6,000語の出題が予想されるので、英文を速く正確に読む力は必須。
- リーディングの対策として、様々なジャンルの文章に触れ、まとまりのある英文を読むことが必要。
- リスニングの構成は大きく変わらず「1回再生」の配点が6割。
- リスニングでは条件や状況、選択肢を素早く頭に入れることが必要。
リーディングはすべて長文読解で、時間配分を気にしながら次々と問題を解いていかなければいけない点や、アメリカ英語以外の英語の発音が含まれる1回再生のリスニングなど、共通テストの特徴ともいえる部分はある程度定着していると言えます。
リーディングでは本文の内容から解答根拠を見つけ出すだけでなく、それを別の表現で正しく言い表している選択肢を選ぶなど、日ごろから様々な英語表現に多く触れておくことが成功のカギとも言えるでしょう。
高得点を取るためには速く正確に読む・聴く力が必要不可欠です。これらの力は簡単に身に付けられるものではないので、受験本番に向けて、今のうちからたくさんの英語を読んだり聴いたりすることと、速く正確に読む・聴くトレーニングを進めましょう。

ライター
安田 哲
一般社団法人 日本速読解力協会 理事
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。