パラリンピックの歴史を知ろう!子ども向けにわかりやすく解説

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2024年7月にフランス・パリで開催されるオリンピックと同時に開催されるパラリンピック。
名前は聞いたことがあっても、オリンピックとの関係性など詳しいことを知る機会はあまりないかもしれません。
今回はパラリンピックについてご紹介します。

パラリンピックとは?

パラリンピックは障がい者を対象としたオリンピックのことです。

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4年に一度、オリンピック競技大会の終了直後に同じ場所で開催されています。
2012年にイギリスのロンドンで開催された第14回パラリンピック競技大会は20競技で行われ、史上最多となる164の国と地域から約4300人が参加しました。

パラリンピックに出場するには国際パラリンピック委員会の定める厳しい選考基準をクリアしなければなりません。
回を重ねるごとに選手層が厚くなり、大会レベルが高くなっており、アテネ大会では448の大会記録と304の世界記録が更新されています。

(参照:東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

パラリンピックが開催されたきっかけ

パラリンピックのはじまりは、1948年に医師であるルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会だと言われています。
第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリテーションの一環として行われたこの大会は回を重ね、1952年に国際大会になりました。

さらに1960年のローマ大会からはオリンピック開催国で、1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようになりました。

(参照:東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

オリンピックとの関係性

当初はリハビリのためのスポーツだったパラリンピックですが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展しています。
出場者も「車いす使用者」から対象が広がり、もうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)という意味で、「パラリンピック」という公式名称も定められました。

2000年にシドニーで開催された第11回パラリンピック競技大会で、国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会が「オリンピック開催国は、オリンピック終了後にパラリンピックを開催する」などの基本事項に合意し、双方の協力関係を深めました。
こうしてパラリンピックは、「もうひとつのオリンピック」として、さらなる発展を続けています。

(引用:東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

次回開催はいつ?

オリンピックは夏・冬ともに4年ごとに開催されますが、パラリンピックもオリンピックと同年開催なので、同じように4年ごとの開催です。

開催国に立候補する国は、治安・財政面・インフラなどといった面を厳しくチェックされ、開催予定の7年前に国際オリンピック委員会の委員らが投票を行って開催地が決定します。

次回のパラリンピックは、2024年の夏にフランス・パリが開催国として決定しています!

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知ってる?パラリンピックの豆知識

パラリンピックの名前の意味

「パラリンピック(Paralympic Games)」が正式名称になったのは、1988年のソウル大会からです。
現在はギリシャ語のパラ=Para(沿う、平行)+Olympic(オリンピック)とし、もう一つのオリンピックとしてパラリンピックと呼ばれています。

当初、「パラリンピック」はストーク・マンデビル病院内で脊髄を損傷した兵士たちの大会でした。
「Paraplegia(対まひ者、脊髄損傷により下半身にまひがある人)」の「Olympic」ということで「Paralympic」という愛称が東京大会の際に名付けられました。
その後、1985年に国際オリンピック委員会は国際調整委員会がオリンピック年に開催する国際身体障がい者スポーツ大会を「Paralympics(パラリンピックス)」と名乗ることに同意したことから、パラリンピックが正式名称として呼ばれることになりました。

従来のパラリンピックという言葉は、対まひ者のオリンピックという意味であったことから、身体障がい者の国際大会になじまなかったため、現在の解釈へと変わったのです。

(参照:パラサボWEB

パラリンピックのシンボル「スリーアギトス」

赤・青・緑の3色で表現されたシンボルマークを「スリーアギトス」と呼びます。
「アギト」とは、ラテン語で「私は動く」という意味で、困難なことがあってもあきらめずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアン(パラリンピックに参加するアスリートたち)を表現しています。
この三色は、世界の国旗で最も多く使用されている色ということで選ばれました。

(引用:パラサボWEB

国際パラリンピック委員会が掲げるパラリンピックの価値

国際パラリンピック委員会は、パラリンピックに出場するアスリートたちが持つ力こそがパラリンピックを象徴するものであるとし、以下の4つの価値を掲げています。

【勇気】マイナスの感情に向き合い、乗り越えようとする精神力
【強い意志】困難があっても、諦めず限界を突破しようとする力
【インスピレーション】人の心を揺さぶり、駆りたてる力
【公平】多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートラインに

パラリンピックに出場する選手たちの姿勢、スポーツや自分への向き合い方がストレートに表現されていますね。

(引用:パラサボWEB

パラリンピックに関する本を紹介

オリンピック・パラリンピックまるごと大百科

監修:真田久、CORE(筑波大学)

出版:学研プラス

古代オリンピックから、近代オリンピック、パラリンピックが歩んできた道を、大会の写真、活躍した選手、関わってきた人たちとともに、くわしく学ぶことができます。
また、競技だけでなく、大会前後に行われる文化プログラムや、環境への配慮、アンチ・ドーピングなど、多方面からオリンピック・パラリンピックをとらえています。

(参考:図書館行こ!Gakken

写真で見るオリンピック大百科(6)

別巻 パラリンピックってなに?

監修:舛本直文

出版:ポプラ社

パラリンピックの歴史や活躍した日本選手たち、競技・種目などを解説。2020年東京オリ・パラ開催決定への軌跡も紹介します。
これまでの歴史や競技・種目、活躍した日本選手のことなど、パラリンピックの基礎知識を解説しています。独特な用具の紹介など、オリンピックとのちがいも学べます。

(引用:ポプラ社こどもっとラボ

夢を跳ぶ

パラリンピックアスリートの挑戦

著:佐藤真海

出版:岩波書店

大学生のときに骨肉腫を発症して右足を失った著者が、日本代表選手としてパラリンピック出場を果たすまでの歩みを語る。
失意のどん底にいた彼女はどのようにして困難を乗り越えてきたのか。不安にさいなまれ、生きる意味を模索した日々、陸上競技との出会い、そして新たな挑戦への道を綴る、夢と希望にあふれる手記。

(引用:岩波書店

まとめ

パラリンピックはオリンピックと同年に開催される障がい者を対象にした大会

  • パラリンピックは負傷した兵士のリハビリを兼ねたアーチェリー大会が開催のきっかけ
  • 次回は2024年7月の夏大会、フランス・パリで開催
  • 赤、青、緑の3色で表現されたシンボルマークは「スリーアギトス」と呼ばれている

パラリンピックはオリンピック終了後に開催されており、パラリンピックならではの盛り上がりや感動を感じることができます。選手たちの熱い想いはもちろんのこと、スポーツをはじめた背景や過去を知ることで、応援する側の熱量もさらに上がることでしょう。パラリンピックにしかない種目やルールなどもたくさんありますので、パラリンピックを観戦しながら見つけてみてくださいね。

一般社団法人 日本速読解力協会 理事 安田 哲

監修

安田 哲

一般社団法人 日本速読解力協会 理事

約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。

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