速読力向上に重要な5つの力 ~その3 : 理解力~

この記事は2086文字です。
約2分で読めたら読書速度1200文字/分。

みなさんは速読を特別な能力だと思っていませんか?実は、速読はトレーニングで誰でも身につけられるんです!

文章を速く正確に読むためには、読解基礎力と言われる「全体把握力」「理解力」「思考能力」「検索力」「記憶力」の5つの力が重要となります。
この5つの力をバランスよく高めることで、読解のための基礎的な力を養います。 今回はその中でも、文章をより深く読み解くために必要な「理解力」についてご紹介したいと思います。

理解力とは何か

「理解力」とは、文章を読み解く力(読解力)の土台となる文章の要約を理解する力であり、文章を読み解く上で必要になる能力です。

全国学力・学習状況調査などの結果によると、小学校では文章における主語を捉えることや文の構成を理解したり表現の工夫を捉えたりすること、目的に応じて文章を要約したり、複数の情報を関連付けて理解を深めたりすることなどに課題があることが明らかになっています。

これらの結果を受け、学習指導要領では、「文章を読んで理解したことに基づいて、感想や考えを持つこと」や「国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力」を国語化で育成を目指す資質・能力としてあげています。

テストや入試などで問題を解くには、文章内にある情報の関係について、「理解力」がなければ、正しい答えを導き出すことはできません。すばやく情報を認識し、判断する能力を鍛えることで、何度も同じ文章を読み返すことなく落ち着いて取り組むことができるようになりますよ。

理解力を鍛えるためにはどうすればいいの?

「理解力」を鍛えるには、身につけたスピードで読み解くことを繰り返し実践することで、読み方のコツやポイントを体得させます。
そのために、すばやく情報を認識し、判断する能力を鍛え、確認することが必要です。

「理解力」は後でご紹介する日本速脳速読協会の速読解力講座で鍛えられるほか、生活の中で触れる文章などを利用して、日常でも鍛えることができます。
家族や身近な人と一緒に練習できる方法をご紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください!

読んだ文章の内容を、章や段落ごとに1文でまとめる

本や新聞など、自分で読んだ文章の内容を1文(40~60字)でまとめてみましょう。
文字数を制限することで、いちばん大切なところはどこかを意識でき、理解力を鍛えることにつながりますよ。

文章の内容について問題を出し合う

友達や家族と同じ文章を読んで、お互いに問題を出してみましょう。
問題に答えることだけではなく、どんな問題を作ればよいかを考えることも、理解力を鍛える練習になりますよ。

例えば、
『「○○~」という発言をしたのは誰?』
『○○は何が目的で▲▲へ行った?』など

教科書に載っている文章なら、友達同士でも試しやすいですね♪

理解力を鍛える速読トレーニングを紹介

理解力を鍛えるトレーニング目的

文章の要約・要旨を理解する力を養成する。

理解力を鍛えるトレーニング

▲理解力

表示された文章をよく読み、読み返さずに、
後の設問に「○」「✖」で解答しよう

文章をより深く理解して読み解くために「理解力」はとても重要です。トレーニングで身につけた読み方を意識して、何度もトレーニングを行うことで鍛えることができますよ。文章の読み返しをせずに、1度で理解して問題に解答できるように鍛えるトレーニングや、単語など、すばやく情報を認識して判断する能力を鍛えるトレーニングもありますよ!スモールステップで、少しずつレベルアップをめざしましょう。

日本速脳速読協会の速読解力講座では、
学習や受験に役立つ、速く正確に読み解く力を鍛えることができます。
5つの読解基礎力をバランスよく鍛えることで、
読み方のコツや、読み解く上で必要な能力を養います。

まとめ

理解力を鍛えて、速く正確に読む力を向上させよう!

文章の要約が理解できると、複数の情報を組み合わせて答えを導き出すような、難易度の高い問題を解く力を伸ばすことにもつながります。
理解力を鍛えることによって、文章の内容をさらに深堀りして読むことができ、受験や日々の学習に役立てることが出来るでしょう。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、速読解力講座では、トレーニング回数を重ねることで、少しずつ慣れていくことができますよ。
日頃から理解力を鍛えて、学習やビジネスをさらにスムーズに進めていきましょう!

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