【小学生編】新学習指導要領で教科書が変わる~「なぜ」「どうして」を解決する力を身につける~

この記事は1596文字です。
約1分で読めたら読書速度1200文字/分。

新しい学習指導要領が小学校では2020年度から実施されます。学習指導要領の改訂に沿って、教科書の内容や量も変わっていきます。
今回は、学習指導要領改訂に伴う小学校の教科書について調べてみました。

学習指導要領が掲げる「3つの柱」

学校で学んだことが子どもたちの「生きる力」になるように

新しい学習指導要領では、「子どもたちが自分で未来を切りひらいていけるように、生きていくための資質・能力を育んでいく」ことを重視しています。その「生きる力」を3つの柱として掲げています。

  • 学びに向かう力・人間性の育成(学んだことを社会で活かす)
  • 知識・技能の習得(社会で生きて働く)
  • 思考力・判断力・表現力(未知のことにも対応できる)

この「3つの柱」に基づき、それぞれの教科の授業内容や教科書も新しい学習指導要領に沿った内容に再編成されました。

質と量の変化で「思考力・判断力・表現力」の育成を目指す

各教科で「日常」が意識できる問題を出題

各教科の中で「未知の課題を解決する方法を模索して、解決へと導く力」を養う内容の問題を提示することで、「3つの柱」の「思考力・判断力・表現力」の育成を目指した構成になっています。
また、「知識・技能の習得」にも重きをおいて、練習問題の数も増えています。 教科学習で「知識・技能」を習得・活用しながら、「思考力・判断力・表現力」を育んでいけるような工夫がされていることがわかりますね。

各教科の平均ページ数の合計は、従来の教科書と比較して約14%増えて過去最多ページ数です。 小学校の教科書は、質も量も変化しています。

思考力とは一体なに?

思考力とは、問題の解決の過程を考え、最適な選択肢を判断する力です。つまり、問題に直面したときに、さまざまな情報や条件があるなかで、いくつもの可能性や筋道を考えて、その中から最適なものを選んでいく力です。
日常生活では正解は一つではありません。とくに社会で活躍するときには、こういった思考力、考える力が必要です。

主体的に学ぶことを意識させる工夫

興味・関心をもって学習に取り組むことを目指す

新しい教科書では、「3つの柱」の「学びに向かう力・人間性の育成」についても様々な工夫がされています。
例えば、さまざまな職業の人が仕事内容を紹介するコーナーを設けて、学習内容と日常社会や日常生活を結びつけて考えられるような工夫がされていたり、環境、防災、エネルギーといった問題を提示することで、興味・関心を持ちながら自ら進んで学習できるような内容に構成されています。

身近な人や物事と合わせながら学習すると、自分の将来に置き換えて考えたり、もっと知りたい!学びたい!っていう気持ちがわいてくるね。

まとめ

「なぜ」を考え、アウトプットする習慣を!

日常生活で「生きる力」を育むために、「なぜ」「どうして」と考えるクセをつけて、おうちの人や身近な人と話す時間をとってみましょう。学校生活以外でも習慣化することで、自然と「思考力・判断力・表現力」を身につけることができますよ。

関連キーワード

人気記事

あなたの読解力をテスト!読み解く力を鍛える方法とは?
2020.02.27

あなたの読解力をテスト!読み解く力を鍛える方法とは?

読解力を鍛えるにはどうすればいいのでしょうか。
読解力を向上させるためのいくつかの方法をご紹介します。

あなたの思考力をテスト!思考力って鍛えられるの?
2020.03.02

あなたの思考力をテスト!思考力って鍛えられるの?

学校や仕事、日常生活の中などで直面する様々な問題。
そんなときに必要となるのが、「思考力」です。

2022.01.24

2022年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析 ほか教科では難化傾向

2022年1月15日、2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。国語は昨年に比べ約500文字増え、全体的にやや難化傾向です。

2021年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析
2022.01.24

2022年度実施 大学入学共通テスト英語 語数を分析 昨年比約500語増加

2022年1月15日、2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。大学入学共通テスト英語 リーディング、リスニングの語数カウント結果と、分析を掲載します。