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50%の高校生が本を読まない3つの理由

公益財団法人全国学校図書館協議会の第63回学校読書調査(2017年)によると、1ヶ月に1冊も本を読まなかった人の割合は、小学生で5.6%、中学生で15.0%、高校生で50.4%です。
つまり、小学校から中学校、中学から高校と、学校生活が長くなるほど、子どもたちは本をまったく読まなくなる傾向にあるということです。小学生の約95%は毎月何らかの本を読んでいるのに、高校では2人に1人は本を読まなくなります。

では、その理由はいったいなんでしょうか。
文部科学省の資料から「3つの理由」を見ていきましょう。

不読率の推移(%) ※1ヶ月に1冊も本を読まなかった人の割合
(参照:第63回学校読書調査(公益社団法人全国学校図書館協議会・株式会社毎日新聞社)

理由1:学校で読む機会が減っている

「全校一斉読書活動の状況」を調査した結果、小学校では97.1%とほとんどの学校で実施されています。しかし、高校では42%と半数以下になっています。
学校で必ず確保されていた「読書」の時間がなくなったことが、高校生が本を読まない理由の大きな要因となっていると言えるでしょう。

平成28年度学校図書館の現状に関する調査(文部科学省)

理由2:他の活動で時間がない

本を読まない理由を聞いたアンケートでは、「他の活動で時間がなかったから」、「他にしたいことがあったから」という回答が多く見られました。放課後の時間の使い方では、学年が上がるにつれて、勉強の時間が多くなっています。特に中学3年生・高校3年生は勉強が忙しく、「読書をする時間がない」という人が多いのではないでしょうか。

また、読書ではなくスマートフォンやタブレット、テレビなどで「メディア」を楽しむ割合も増えています。
平成28年度子供の読書活動の推進等に関する調査研究(文部科学省)

理由3:本を読むきっかけの減少と変化

本を読むきっかけとして、小中学生では家族や学校からが多くなっていますが、高校生では減少し、メディアの宣伝・広告からの影響が大きくなっています。宣伝・広告をきっかけに自分の興味のあるものを手に取ることもいいですが、家族や友人に進められて本を読むほうがより多くのジャンルに触れられます。

本は年間1年に約75,000冊も発売されています。自分にピッタリの本や、気づきをもらえる本がきっとあるので、友達や家族でおすすめし合う機会をつくって、ぜひいろいろなジャンルを手にとって読んでみてください。スマートフォンやタブレットで気軽に読書ができたり、最初の数ページを無料で読めるサービスも充実しているので、活用してみるのもいいですね。
平成28年度子供の読書活動の推進等に関する調査研究(文部科学省)

まとめ

時間がないから「読まない」はもったいない!

学年が上がるとともに勉強や受験の準備、部活などで時間がなく、本を読まなくなることがわかりました。
しかし、多くの本に触れることは語彙力や表現力を増やし、学習や受験にも役立ちます。また、豊かな心を育て、様々な見解や世界を広げるためにも読書は有効です。
1日10分でも、1ヶ月(30日)にすると5時間になります。少しずつでも時間をつくって、読書を楽しんでください。

参考:文部科学省 第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」について

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