英検®で時間が足りない!理想のwpm(読書速度)はどれぐらい?

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約4分で読めたら読書速度1200文字/分。

2025年度の「準2級プラス」という新級の設置に続き、2026年度の第3回試験からは「6級」「7級」が新たにスタートすることが発表され、英検®に対する話題は多くの方が耳にしていることでしょう。

今回は、2024年度から英作文の出題が2題へとリニューアルされた英検®の合格を目指し、理想的な読書速度を分析した結果を共有します。

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理想のwpm(読書速度)とは

スピード算出の考え方

理想の読書速度を算出する上では以下の考え方を用いています。

1.「3級」のリニューアル前後を比べ、英作文の理想時間を算出

英検®の「3級」はリニューアル後に試験時間が15分延長され、新たに「Eメール作文」が出題されました。ここから、この「Eメール作文」の推定所要時間を15分として、各級の所定語数の長さを考えて英作文の時間を算出しています。
級ごとの時間配分は各級のパートで説明します。

2.語彙問題は1問30秒~40秒で計算

大問1で出題されている語彙問題については、3級は1問30秒、準2級以上は1問40秒で算出しています。マークシートに解答をマークする時間を含みます。問題ごとに多少の長短はありますが、30秒(40秒)×問題数で算出した数値を大問1に掛ける時間と考えました。

3.長文問題は「4割を読む時間、6割を解く時間」で計算

総試験時間から、大問1の語彙問題と、英作文2題分の時間を除いた時間を「長文を解く時間」と設定しています。この「長文を解く時間」のうち、長文を読むための時間を4割、問題を解く時間を6割と設定し、理想的な読書速度を求めました。
なお、長文の語数は、リニューアル後の2024年度と2025年度の2年間の合計6回分の平均値を使用しています。

【英検®3級】理想のwpm

3級は全体で65分の試験時間です。

大問1の語彙問題で7.5分、英作文が2つで合計25分掛かると想定されます。そうすると「長文を解く時間」は残った32.5分となります。
3級の長文出題語数はおよそ1,100語でしたので、理想の読書速度は 1,100 ÷ (32.5×0.4) ≒ 85 となり、およそ85~90wpmが理想的な読書速度と言えるでしょう。

試験時間の図解。長文問題を解く時間のうち、4割を読む時間とすると13分であり、13分で1,100語を読むためには85~90wpmが理想。
大問 想定時間
語彙問題(15問) 30秒×15問=7.5分
対話文 65分
 -7.5分(語彙問題)
 -15分(Eメール作文)
 -10分(意見論述作文)
 =32.5分
3A 掲示
3B Eメール
3C 長文読解
Eメール作文 15分
意見論述作文 10分

公立高校入試と比較すると

3級は「中学卒業程度」のレベルですが、公立高校の入試と比較すると、この「85wpm」をどのようにとらえるのがよいでしょうか。

全国の公立高校のリーディング部分を平均すると概ね1,750語(都道府県により大きく異なりますが、ここでは全国の平均で考えます)です。
多くの公立高校で50分の試験時間のうち10分程度がリスニングとなりますので、リーディングに充てられる時間は40分です。

この4割が読む時間になる計算をすると 1,750 ÷ (40×0.4) ≒ 109 となり、およそ109wpmが公立高校の理想的な読書速度です。
その意味では、英検®の3級を「高校受験のためのステップ」として目標にするのは、英語を読むスピードという観点でも理にかなっていると言えるでしょう。

【英検®準2級】理想のwpm

準2級は全体で80分の試験時間です。

大問1の語彙問題で10分、英作文が2つで合計35分掛かると想定されます。そうすると「長文を解く時間」は残った35分となります。
準2級の長文出題語数はおよそ1,350語でしたので、理想の読書速度は 1,350 ÷ (35×0.4) ≒ 96 となり、およそ100~105wpmが理想的な読書速度と言えるでしょう。

試験時間の図解。長文問題を解く時間のうち、4割を読む時間とすると14分であり、14分で1,350語を読むためには100~105wpmが理想。
大問 想定時間
語彙問題(15問) 40秒×15問=10分
対話文 80分
 -10分(語彙問題)
 -20分(Eメール作文)
 -15分(意見論述作文)
 =35分
長文空所補充
4A Eメール読解
4B 長文読解
Eメール作文 20分
意見論述作文 15分

【英検®2級】理想のwpm

2級は全体で85分の試験時間です。

大問1の語彙問題で11.3分、英作文が2つで合計45分掛かると想定されます。そうすると「長文を解く時間」は残った28.7分となります。
2級の長文出題語数はおよそ1,600語でしたので、理想の読書速度は 1,600 ÷ (28.7×0.4) ≒ 139 となり、およそ140~145wpmが理想的な読書速度と言えるでしょう。

試験時間の図解。長文問題を解く時間のうち、4割を読む時間とすると11.5分であり、11.5分で1,600語を読むためには140~145wpmが理想。
大問 想定時間
語彙問題(17問) 40秒×17問=11.3分
2A 長文空所補充 85分
 -11.3分(語彙問題)
 -25分(要約文作文)
 -20分(意見論述作文)
 =28.7分
2B 長文空所補充
3A Eメール読解
3B 長文読解
要約文作文 25分
意見論述作文 20分

共通テストと比較すると

2級は「高校卒業程度」のレベルですが、大学入学共通テストの英語リーディングと比較すると、この「140wpm」というのはどのようにとらえるのがよいでしょうか。

大学入学共通テストの英語はおよそ5,600語程度の出題です。試験は80分ですが、このうちの4割を読む時間と考えれば 5,600 ÷ (80×0.4) = 175となり、5割を読む時間と考えて計算すると 5,600 ÷ (80×0.5) = 140となります。

このことから考えて、大学入学共通テストの英語リーディングは最低でも140wpm以上のスピードが求められていると言えます。
英検®の2級の理想的な読書速度は、大学入学共通テストのリーディングを解く上での最低ラインにあると言えるでしょう。

【英検®準1級】理想のwpm

準1級は全体で90分の試験時間です。

大問1の語彙問題で12分、英作文が2つで合計45分掛かると想定されます。そうすると「長文を解く時間」は残った33分となります。
準1級の長文出題語数はおよそ2,150語でしたので、理想の読書速度は 2,150 ÷ (33×0.4) ≒ 163 となり、およそ165~170wpmが理想的な読書速度と言えるでしょう。

試験時間の図解。長文問題を解く時間のうち、4割を読む時間とすると13.2分であり、13.2分で2,150語を読むためには165~170wpmが理想。
大問 想定時間
語彙問題(18問) 40秒×18問=12分
2a 長文空所補充 90分
 -12分(語彙問題)
 -25分(要約文作文)
 -20分(意見論述作文)
 =33分
2b 長文空所補充
3a 長文読解
3b 長文読解
要約文作文 25分
意見論述作文 20分

2級・準1級で「3分の余裕」が生まれると…

準2級が100~105wpm、2級が140~145wpm、準1級が165~170wpmという結果が出ましたが、2級以上はかなりのスピードが必要であることが分かります。
もし、2級と準1級で「3分の余裕」が生まれると、必要な読書速度はどれくらいになるかを計算してみました。

2級1,600 ÷ (28.7×0.4+3) ≒ 110
準1級2,150 ÷ (33×0.4+3) ≒ 132

2級以上の傾斜がかなり緩やかになったことがわかります。
「3分の余裕」は、語彙問題の処理速度を上げたり、英作文のスピードを上げたりすることで、十分に捻出することができると考えられます。
英文を読むスピードを上げることと並行して、語彙のクイックレスポンスや、英作文のスピードアップにも取り組めるといいですね。

新級「準2級プラス」を分析すると

出題の「見た目」は2級

準2級プラスの出題の「見た目」は2級と同じです。
大問1の語彙問題が17問、英作文は要約文と意見論述作文、試験時間は85分であり、2級の問題構成を練習するのに適していると言えるでしょう。

読むスピードは準2級程度でクリアできる

大問1の語彙問題で11.3分、英作文が2つで合計35分掛かると想定されます。そうすると「長文を解く時間」は残った38.7分となります。

準2級プラスの長文出題語数はおよそ1,550語でしたので、理想の読書速度は 1,550 ÷ (38.7×0.4) ≒ 100 となり、およそ100~105wpmが理想的な読書速度になり、準2級の読書速度と同じ程度と考えることができます。

試験時間の図解。長文問題を解く時間のうち、4割を読む時間とすると約15.5分であり、15.5分で1,550語を読むためには100~105wpmが理想。
大問 想定時間
語彙問題(17問) 40秒×17問=11.3分
2A 長文空所補充 85分
 -11.3分(語彙問題)
 -20分(要約文作文)
 -15分(意見論述作文)
 =38.7分
2B 長文空所補充
3A Eメール読解
3B 長文読解
要約文作文 20分
意見論述作文 15分

英文のレベルを分析すると2級に近い

出題されている英文の中の語彙と構文をオリジナルで数値化(12点満点)してみると、2025年度の3回分の試験で以下のような結果になりました。正解の該当箇所の見つけやすさなどは考慮に入れていませんが、参考になる指標と一つと考えています。

準2級=5.62
準2級プラス=6.72
2級=7.40

ここから、出題されている英文のレベルは2級の方に近いと言えます。

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まとめ

時間が足りなかったはもったいない!
試験に必要なwpmを確認しておきましょう

  • 時間内に問題を解き終えるためには「100〜150wpm」の読書速度が必要
  • 高得点を目指す場合、ネイティブの平均を超える「150〜200WPM」のスピードが求められる
  • 返り読みせずに理解する力もトレーニングしましょう

タイムアップで実力を発揮できないのはもったいないですよね。目指す試験の理想的なwpmを知り、それを目標に日々のリーディング力を鍛えることは、リスニングや解答時間の余裕にもつながります。まずは自分の現在のwpmを知り、トレーニングしていきましょう。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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