【新課程2年目】2026年度の大学入学共通テスト国語:文字数は昨年に続いて増加、すばやく情報を処理する力が必要

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約3分で読めたら読書速度1200文字/分。

2026年1月17日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。
国語の文字数は昨年度に比べて微増しました。出題形式は4択中心で概ね昨年同様でしたが、解答するうえで紛らわしい選択肢が含まれている問題もあり、正答を選ぶ難易度は昨年より高まったといえます。
高得点をおさめるためには、制限時間内に速く正確に読み解く力が必須であったといえます。

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文字数は約26,030文字。実用的文章が「文章の読み取り」に変化

文字数は第1問 論理的文章が約7,230文字、第2問 文学的文章が約8,820文字、第3問 実用的文章が約4,530文字、第4問 古文が約3,330文字、第5問 漢文が約2,120文字でした。合計は約26,030文字と昨年から約570文字増えました。

傾向の変化としては、第2問(文学的文章)の問6で生徒がまとめた【ノート】に同一出典の本文以外の箇所からの引用をもとに生徒が対話するという設問があったほか、第3問(実用的文章)において、昨年度のようなグラフやデータを読み取る情報処理力ではなく、文章を中心に読み取り、文章構成や編集意図を考えさせるという論理的に考える力を問う出題が見られました。

また、第1問(論理的文章)では、本文の内容だけでなく、文章の構造にも留意しながら考える必要がある問題が出題されたり、第4問(古文)では、内容読解の問題の選択肢が長く5択で、検討に時間が必要であったりと、すばやく読むだけでなく思考力も求められました。

文字数が多いだけでなく、抽象度の高い文章から出題されたことや、選択肢の検討に時間がかかる設問があったことから、考える時間をどれだけ確保できるかがカギになったと考えられます。

原稿用紙65枚分の内容を読み解くためには時間配分が大切

試験では、解く時間や書く時間に約6割が必要と言われています。
2026年度の国語の文字数は26,030文字で、原稿用紙65枚分です。日本人の平均読書速度は500〜600文字のため、通常の速さで読んでいては解く時間が足りなくなってしまいます。
制限時間のある試験では読書速度の違いによって時間配分に大きな差が生じます。

余裕を持って試験に取り組むためには、平均読書速度(1分間に500文字)の2~3倍が必要です。

国語以外でも情報処理や深い理解が必要で時間との勝負に

文字数が約17,470文字と、昨年から2,000文字以上増えた世界史では、メモや史料をしっかりと読み取りつつ知識をもとに考えなければ解けない問題が多く、国語と同様に時間がカギであったといえます。
また、日本史では、特定の時代ではなく複数の時代をまたいで出題されていたり、ある地域の記録や日記など初見の資料を組み合わせて解答を導かなければならなかったりと、高い情報処理力が求められました。

理系科目でも、条件や場面設定のある問題が出題されています。特に数学Ⅰ・Aでは、文字数は約6,260文字と昨年とほぼ同じでしたが、条件の把握が煩雑な確率の問題が出題されました。どのような条件が与えられているのか、問題文の中で必要な情報が何なのかを速く正確に読み取ったうえで丁寧に解き進めなければならず、解答には時間がかかったと考えられます。

このように、共通テストでは文系科目・理系科目を問わず、知識があるのは前提として、与えられた情報をすばやく読み取り、整理・編集したり、深く読み解いたりする応用力が問われるようになっているといえます。

来年度以降の受験生の皆さんへのアドバイス

共通テストでは、膨大な量の文章を読み、さらに初見の資料や与えられた条件を活用して解くことが必要な問題が増えています。また、本文や設問の内容を読み飛ばしてしまうと解けないように作られている問題や、複数の情報をもとに考えさせる問題も出されています。
高得点を取るためには、その場で速く正確に情報を把握・整理したうえで、論理的に考える力が必要です。

速く正確に読み解く力を鍛えるには

まず必要なのは、漢字や語彙などの基礎知識を身につけて、本文や設問、選択肢の内容を漏れなく理解することです。本文の内容や条件を読み飛ばしてしまうと問題が解けない場合もあるため、日常生活の中でも意味を知らない言葉は調べるなどして語彙力・読解力を鍛えるようにしましょう。

また、時間に余裕がない共通テストに対応するためには、速く読む練習が必要不可欠です。速く読む力はすぐには身につかないため、早いうちから意識的に練習を重ねるとよいでしょう。

論理的に考える力を鍛えるには

共通テストでは、複数の情報同士をつなぎ合わせて共通する点や違いを考える問題や、与えられた情報や背景から類推して解く問題が出題されています。知識や公式などの基本は早めに固めたうえで、その暗記に頼ることなく、文章や資料について別の見方ができないか考えたり、なぜそうなるのかという根本を考えたりしてみましょう。普段の学習や日常生活での疑問を放置せず、深く理解しようとする練習が、試験でも役立つでしょう。

読む正確さとスピードの速さを身につけていると、選択肢の吟味に使える時間も多く確保できます。試験本番の情報量にも対応できるよう、普段から速く正確に読み解く練習や、深く物事を考える練習を行うようにしましょう。

まとめ

科目を問わず時間との勝負。速く正確に読み解く力を早いうちから鍛えることが重要

  • 国語の文字数は約26,030文字で昨年から約570文字増えた
  • 考える時間をどれだけ確保できるかがカギ
  • 全科目で応用力と情報処理力が求められる
  • 試験時間に余裕を持つため、早期から速読解力を鍛えることがおすすめ

共通テストにおいて、膨大な量の文章や多数の資料との時間の戦いであるのは定着してきているといえます。また、与えられた情報を正しく把握・整理したうえで解かなければならない問題や、深い理解を必要とする問題も出題されており、応用力が問われています。正答を導くための時間を確保するために、速く正確に読み解く力と論理的に考える力は非常に重要であるといえます。一朝一夕には身につかないこれらの力を、早いうちから普段の学習や生活の中で意識して鍛えていくことが必要です。

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一般社団法人 日本速読解力協会

1998年設立。全国の教育機関を通じた速読解教育による学力・仕事力向上と読書支援を継続的に推進し、社会に貢献、活躍する人づくりを目指す。

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