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次世代に必須の国語力を育むコンテンツ「新国語講座」に高校生レベルが追加搭載

2023年7月18日、『新国語講座』内に高校生レベルのコンテンツを追加搭載しました。
今春、小学生~中学生レベルで文章を読み解くために必要となる「読解力」を鍛えるために、「語彙力」「文法力」「論理力」の3つの観点のトレーニングコンテンツを展開していましたが、今回のリリースを経て、より多くの子どもたちに活用いただける運びとなります。

社会人になってからも必要とされる「読解力」

「大学入学共通テスト」をはじめ、・公立高校入試においても「読ませる入試」へと傾向が変化しています。「文部科学省が提唱するすべての教科における国語力の必要性」等、読解力を高める必要性が求められてきています。

小中高のみならず、大学へ行っても様々な論文を読む時やレポートを書く場面や、社会人になっても、多くの仕事の中で「資料やメールの内容を理解し、簡潔にわかりやすい文章を書く」場面は少なからず存在し、ここからも読解力の必要性がうかがえます。

このような状況にも関わらず、日本の学生の読解力は2012年以降低下の一途を辿っており(図1参照)、またChatGPTなど生成AIの進出により、社会的にも読解力の必要性がより注目されています。しかし子どもたちの国語力については、学校や学習塾等の教育現場でも英語や数学に比べて優先順位が低い等、様々な課題があります。

上記課題を解決する一助とするために、SRJは、国語力の中の「読解力」を鍛えることのできる『新国語講座』を開発しました。

図1:参考「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」(国立教育政策研究所)

新国語講座概要

新国語講座では、「読解力育成」に焦点を絞り、「語彙力」・「文法力」・「論理力」をそれぞれ鍛えます。

「語彙力」では、テスト・入試でよく使われる語彙に絞り、小学生約1200語、中学生1800語、高校生約2000語、累計約5000語の学習をします。

「文法力」では、基礎的読解力の向上に繋がる文法をピックアップし、各学年ごとの進度に合わせて、鍛えられるようにします。

「論理力」では、基礎的読解力を「係り受け」「指示語・照応」「同義文」「定義と具体例」「推理・推論」「図表の読解」の6つのカテゴリに分けて、構造的に読み解く力を鍛えます。そして、毎月1回の確認テストを通して、3つの力が養われているのか、実践演習を行います。

追加リリース内容

すでにリリースされている「語彙」「基礎的読解力(論理)」に加え、「文法」「確認テスト」を追加搭載し、高校生向けレベル7〜9をリリースいたします。

「文法」には「現代文」だけでなく、入試に役立つ「古典」を搭載。「現代文」文法では、言葉の組み立て、指示語、自立語・付属語、接続表現等を出題します。「古典」文法では搭動詞、助動詞、助詞、敬語等を出題します。

▲文法(現代文)
▲文法(古典)

1ステージ(4回)の最後には確認テストを実施します。読解問題6問、語彙問題5問で構成されており、制限時間15分で読み解きます。高校生向けレベル7〜9では、実際の大学入試の過去問をなどを活用し、さらに実践的な演習に取り組むことができます。
偏差値ではなく、問題解答への導きやすさや使われている語彙の難易度を元にレベル分けしています。

▲確認テスト

国語力の重要性

子どもたちを取り巻く多様な価値観の中、社会で協働していくこと、情報を取捨選択し、自ら考え、表現していくことの全ての基盤のひとつに国語力があると考えています。社会課題を解決するものが国語力と言えるはずです。

そのためには、インプットだけでなく、アウトプットを行う時間も充分に確保することが大切です。『新国語講座』を通じて、引き続き次代を担う子どもたちへ価値を共創し提供できるように努めます。

『新国語講座』監修

柳生好之

株式会社言楽舎 代表取締役

早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業。リクルート「スタディサプリ」現代文講師。難関大受験専門塾「現論会」代表。東進ハイスクールなど大手予備校勤務やZ会東大京大コース問題制作を経て、リクルート「スタディサプリ」に参加。東大・京大・早大・難関国公立大・難関私立大・大学入学共通テストなどの受験対策講座を多数担当している。