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澤口先生スペシャルインタビュー第二弾|速読は受験や将来に役立つ?

脳科学者でありTVでも活躍する澤口先生に、速読が読書や将来にどのように役立つのかインタビューしました。
 
脳科学者
澤口 俊之先生
脳科学者、脳科学評論家。
元・北海道大学大学院医学研究科・医学部教授。
専門は認知神経科学、霊長類学。

Q.読書について

ーー読書習慣をつけることは大切だと思われますか?

澤口俊之先生

 読書が学力を含めた「脳力」の発達に良いことは、多数の研究で実証されています。豊富な読書は高齢者では長寿につながります。小中学生での効果的な勉強法として「要約法(社説などの文章を読みそれを要約する方法)」があるくらいですから、読むことが小中学生でも有意義なことは明らかです。

ーー小・中学生におすすめの本を教えてください。

澤口俊之先生

 近年になって「勉強における好奇心の重要性」が注目されてきています。一言で言えば「好奇心なくして勉強なし」ということです。なので、読書習慣を付けるには「好奇心がもてる本」が最良で、そうした本には当然ながら個人差があります。私の場合は、小中学生では昆虫関係の本や推理小説、あるいは夏目漱石や芥川龍之介などを好奇心にまかせて読んでいました。西田幾多郎の「善の研究」を読んだのも中3の時ですが、哲学に好奇心がなければ勧められる本ではありません。つまりは、「好奇心がもてる本(なるべくルビなどない、語彙も豊富な大人向け)」がお薦めです。

Q.速読について

ーー社会人にとって、文章を速く読めることでどのようなメリットがあると思われますか?

澤口俊之先生

 ネット社会では映像・音声の情報のみならず、文章の情報も膨大で、今後さらに増えることは明らかです。また、職種にもよりますが、多量な文章を読む機会も社会人では多くなります。そうした膨大な文字情報を速く読むことは仕事の効率化や情報量増加にとって多大なメリットがあります。
 ただ、速読すると文章理解や語彙習得が低下することもあるので注意が必要です。しかし、速読の熟練者になればそうした低下は防げますから、中途半端な速読者ではなく、語彙を増やしつつ正確な文章理解ができる速読者になることが肝要です。

ーー澤口先生がどうやって速読を習得したのか教えてください。

澤口俊之先生

 私自身は速読の特別な訓練をせずに、学術論文(英語)を速く読む能力を恩師の指導によって学生時代に身につけました。今でもその能力はそれなりにあるので、速く論文を読んで理解することができます。ただ、いくつかの理由で熟読した方が良い論文もあるので、その際はあえて遅く読んでいます。つまり速読と熟読を対象となる文章の性質に応じて使い分けています。

ーー目標を持つことで成果は上がると思われますか?

澤口俊之先生

 速読に限らず、目標をもつことは勉学や技能習得にとってとても重要です。「報酬の期待」も同様です。なので、目標を持ち、ランキングなどが上がることの喜び(報酬)を期待しつつ速読を学ぶことは、速読力の向上につながるはずです。

Q.受験生へのエール

ーー速読を習得したいと思っているの受験生(中・高・大学受験)に向けて、エールをお願いいたします。

澤口俊之先生

 速読が受験にプラスになるのはほぼ明らかですが、熟練にいたらないと「文章理解・語彙習得」が相反することがあるので、この点は注意してください。そうした相反性が希薄な「速読の熟練者」になるべく早くなってほしいです。
 また、時にはあえて速読せずに熟読するということもあってもいいかもしれません。つまり「考えながら読む」ということです。推理小説や哲学書では「トリックを見破る」とか「哲学的思考や用語を追求する」といった要素が大きいので、自ずと考えながら読むようになります。受験での文章でもそうした文章があります。速読者は「熟読も速読もできる」という大きな利点をもっていますから、その利点をぜひとも受験に活かしてください。

まとめ

「速読と熟読ができる」速読の熟練者になる!

ただ、速く読むだけでは内容理解がともなわなかったり、わからない言葉を読み飛ばしてしまいます。澤口先生も「中途半端な速読者」ではなく、文章を読んできちんと理解することができる「速読の熟練者」になるよう語ってくれました。まずは目標をもって、速読習得を目指しましょう。