人間の脳はブロックごとに情報を処理し、相互に連絡をとりあって考えています。脳がブロックごとに異なる機能を担っていることを脳の局在論と呼びます。これは19世紀の中ごろ、フランスの脳神経外科医のブローカーが、「タン」としか言えない言語障害者を調べたところ、大脳の一部に損傷があることがわかり、そこに言語の発音をつかさどる領域があることを発見しました。その10年後にドイツの精神科医のウェルニケが側頭葉に言語の理解をつかさどる領域があることを発見しました。
それまでは脳が全体として機能しているのか、場所によって別々に機能しているのかが論争になっていましたが、この2人の発見によって機能が分かれているという局在論が一般的になりました。 |
|
また、人間の大脳は右脳(右半球)と左脳(左半球)とに分かれており、それぞれ異なった働きを担っています。左脳は言語脳とも呼ばれ、言語や理論・推論をつかさどり、右脳はイメージ脳とも呼ばれ、絵画的・音楽的・直感的な働きを担うとされています。将棋では、アマチュアは論理的に左脳で指すが、プロになると直感を働かせ、右脳で指すといわれています。しかし、たいていの場合には、両方が相互に反応し合って情報を処理しています。
脳のメカニズムは現代の研究によってさらに飛躍的に解明されつつあります。 |